ケア資格ナビ> キャリアコンサルタントガイド
※表示の最安講座・最短期間はこのサイトで紹介している一例であり、地域・コースによって差があります。
※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。
キャリアコンサルタントは2016年に国家資格となった資格です。相談者が自身の特性に合った職業選択や能力の開発・向上を目指せるように、アドバイスを行う専門家です。
キャリアコンサルタントは相談者の話に耳を傾け、専門的な助言や指導を行います。相談者が自身の関心、適性、能力に気づき、自分に適した仕事を主体的に選択できるよう促します。
これまでの日本の終身雇用制度や年功序列制が変わりつつあるいま、働き方や仕事に対する価値観も多様化してきています。自分自身がどのようなキャリアを形成したいのか、ワークライフバランスはどうしたいのかを個人が主体的に考える時代になってきたのです。
社会の中で自分らしく活躍できるようサポートをするキャリアコンサルタントは、いまの時代に求められ、注目が高まっています。
キャリアコンサルタントは国家資格で、登録制の名称独占資格です。資格を持たない人はキャリアコンサルタントと名乗れません。試験は年に3回あり、合格率も比較的高いので国家資格のなかでも取り組みやすい資格です。
キャリアコンサルタントの受験資格はいくつかありますが、厚生労働大臣認定の養成講習を受講し、修了することでも受験が可能です。当サイト「ケア資格ナビ」でご紹介している講座でも取得ができます。
認定の養成講習には平日コースのほか、土日や夜間コースもあります。働きながら受講し、受験資格を得ることもできます。
さまざまな方面で活躍できるキャリアコンサルタントですが、キャリアコンサルタントになるにはどうすれば良いのでしょうか。
キャリアコンサルタントは受験資格を取得後、学科・実技試験の両方に合格し、キャリアコンサルタント名簿に登録することでキャリアコンサルタントと名乗ることができます。
最新の知識やスキルを身につけるため、資格を取得後も5年ごとに講習を受講して登録の更新を行います。
参考:厚生労働省
こちらではキャリアコンサルタント国家試験の受験資格が得られる認定講座についてご紹介します。
キャリアコンサルタントの受験資格を得られるスクールには、全過程通学コースや通信講座・通学講座併用のスクールがあります。
しっかり学びたい方は通学コースを、効率的に学びたい方は併用コースを選択すると良いでしょう。
参考として2つのスクールをご紹介しますので、特徴などを比較し自分に合う講座を選択してみてください。
リカレントキャリアデザインスクール | ヒューマンアカデミー | |
---|---|---|
学習方法 | 通学講座 | 通学・通信講座 |
受講時間/受講期間 | 150時間/7カ月 全課程通学 |
通学80時間・通信78.5時間/3カ月~ |
クラス編成 | クラス担任制 平日夜間クラス/土日クラス/平日昼間部短期集中 |
クラス担任制 地域によって通学曜日が異なります |
特徴 | ・サポートでweb受講あり ・インターン制度 ・専任キャリアコンサルタントによる個別の就職転職サポート ・学科試験に合格している人向けの実技試験面接対策コースもあり |
・グループ会社「ヒューマンリソシア」が求職者を支援 ・各種割引制度 ・転校・休学制度 |
養成講座の受講料は30~50万円程度です。
カウンセリングの基礎理論・メンタルヘルスの基礎概念など、基礎的なことをはじめ、学科試験で出題されやすいポイントを学びます。
実際に相談業務を行う際に必要なスキルを修得し、ロールプレイングによる演習などでスキルを深めていきます
ロールプレイングやケーススタディなどの実践が多いスクールでは、授業数が多くなるため講座料金も割高になりますが、しっかりとしたスキルを身に付けることができます。
なるべく短期間で取得したい人は、「通いやすく土日も開催しているスクール」「通信講座があるスクール」を選ぶと良いでしょう。
スクールを選ぶ際には、スクールの就職サポート情報もチェックすると良いでしょう。サポートを活用することで、資格取得後にスムーズに就職先を見つけられます。
キャリアコンサルタントの国家試験は、厚生労働大臣から登録を受けた登録試験機関の
の2団体において年3回、開催されています。
学科試験は両機関で同一日に、共通問題で実施されます。
学科試験、実技試験のうちいずれかの試験に合格していれば、合格した試験科目が無期限で免除になります。
出題形式 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 |
---|---|---|---|
四肢択一のマークシート方式 | 50問 | 100分 | 100点満点で70点以上の得点 |
出題形式 | 問題数 | 試験時間 | 合格基準 | |
---|---|---|---|---|
論述 | 記述式 | ・1~2問(日本キャリア開発協会) ・1ケース(キャリアコンサルティング協議会) |
50分 | 150点満点で90点以上の得点 論述は40%以上の得点が必要 |
面接 | ・ロールプレイ ・口頭試問 |
1ケース | ・ロールプレイ15分 ・口頭試問5分 |
面接のすべての評価区分(態度・展開・自己評価)で40%以上得点が必要 |
学科試験では職業能力開発促進法をはじめとする各種法令や、キャリアコンサルティングの理論・実務などについて問われます。
実技試験では実際のキャリアコンサルティング場面を想定して、15分間ロールプレイを行います。試験官からの質問に答える口頭試問もあります。
キャリアコンサルタントの試験の合格率は「日本キャリア開発協会」と「キャリアコンサルティング協議会」それぞれが発表しています。
学科 | 実技 | 学科・実技試験 同時受験者 |
|
---|---|---|---|
第14回 | 69.1% | 65.3% | 55.8% |
第15回 | 74.7% | 64.3% | 57.0% |
第16回 | 63.9% | 63.6% | 52.2% |
学科 | 実技 | 学科・実技試験 同時受験者 |
|
---|---|---|---|
第14回 | 65.1% | 66.6% | 54.8% |
第15回 | 75.3% | 61.7% | 53.5% |
第16回 | 65.3% | 59.4% | 48.8% |
学科試験:8,900円(税込)
実技試験(論述・面接):29,900円(税込)
出典:厚生労働省
キャリアコンサルタントは相談者がキャリアを形成できるように支援をしていきます。相談者に適した仕事を一緒に探したり、スキルアップの方法や働いている職場環境を改善する方法をアドバイスすることもあります。
キャリアコンサルタントの仕事は活躍する職場によっても特徴があります。それぞれ職場ごとに見てみましょう。
企業など組織内で働くキャリアコンサルタントは、人事や教育、人材開発部門において、採用をはじめ従業員の意欲向上や能力開発に関する企画立案や実行に携わります。キャリアカウセリング室で、従業員のキャリアに関する悩みを聞くこともあります。
従業員の悩みを明確にして改善することで、会社全体の業務改善・効率化につながることを期待されています。
人材派遣会社や人材紹介会社で働くキャリアコンサルタントは、コーディネーターや営業として求職者と求人企業の間に入りマッチングを行います。
求職者のスキルや意欲、能力を適切に見極め、求職者がキャリア形成をしていけるように就職をサポートしていきます。
公的な職業支援機関で働くキャリアコンサルタントは、訪れてくる求職者の就職活動を支援します。窓口で相談者の話を聞き、求職者の自己分析から職業選択、求職活動をサポートします。
スキルアップのためのセミナーの実施に携わることもあります。
大学や短大・専門学校などで働くキャリアコンサルタントは、学内のキャリアセンターで学生の自己分析や進路選択、企業研究を含めた就職活動全般をサポートします。社会経験がなく、自分のキャリアを思い描くのが難しい学生に、希望や適性と近い業種や職種の提案などを行います。
学校内のキャリア教育プログラムの立案を行うこともあります。
キャリアコンサルタントの仕事内容から考えてもわかるように、まずは相談者の言葉に耳を傾けることが大切です。相手が話しやすい雰囲気を作り、相談者の話すことから真意を汲みとることができる人は向いているでしょう。
キャリアコンサルタントは相談者一人ひとりに対して、情報を収集したり企業との間を立ち回るなど、きめ細かいサポートをする仕事です。人のために労力を惜しまない、人の役に立ちたい気持ちのある人は向いているでしょう。
ご自身でも就職などの人生の選択に悩んだ経験がある人は向いているでしょう。その経験により相手の悩みに寄り添うことができ、適切なアドバイスにもつながります。
キャリアコンサルタントとして活躍している人の中には、経験を積んだ後に独立開業を目指す人もいます。国をあげた人材開発支援政策が推し進められ、キャリアコンサルタントの資格保有者はさまざまな業界から注目を浴びています。
キャリアコンサルタントの仕事に興味のある人は、ぜひ目指してみてはいかがでしょうか。