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キャリアコンサルタントってどんな仕事内容?

  • キャリア形成を支援する専門家「キャリアコンサルタント」
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キャリアコンサルタントは、相談者の職業選択やキャリアプラン(職業生活設計)、職業能力の開発や向上に関する悩みに応じ、相談者が適切なキャリアを積めるように支援します。

2016年に職業能力開発促進法が改正され、国として労働者の職業選択やキャリアプラン、また職業能力の開発や向上に対して他者が助言する「キャリアコンサルティング」に力を入れ始めてからは、キャリアコンサルタントの重要性や必要性がうたわれるようになりました。

こちらのページでは、キャリアコンサルタントの仕事内容についてくわしくご紹介します。

キャリアコンサルタントの仕事内容とは?

国家資格である「キャリアコンサルタント」には、さまざまな仕事内容があります。

  1. 面談
  2. 情報提供
  3. 応募書類のチェック
  4. サポート
  5. 授業や講座、学生指導
  6. ファシリテーション

1.面談

面談は、おもに相談者が1人の場合に対して行われます。

まずはじめに相談者の人柄やこれまでの職務経歴などを把握します。そして必要に応じて、補助的に職業適性検査や職業興味検査などのアセスメントツールを使い、相談者自身が自己理解できるよう促していきます。

相談者の希望や職務経歴を総合的に鑑み、相談者にとってふさわしい今後の就職先の選択や職業能力開発のための助言を行います。

2.情報提供

キャリアコンサルタントは、相談者にとって必要な情報や有益な情報を提供します。

これらの情報提供を行うために、キャリアコンサルタントはさまざまな産業の労働市場や求人事情に精通している必要があります。

また相談者の希望によっては、新たな職業能力開発の必要性を助言する場合もあります。

3.応募書類のチェック

就職活動にはさまざまな応募書類が必要ですが、それらをチェックするのもキャリアコンサルタントの仕事の1つです。

例えば企業に提出する「履歴書」や「職務経歴書」、国の支援制度で利用する「ジョブ・カード」など、求職者が作成した書類が選考に通過するよう適宜、添削を行います。

応募書類の内容が充実するような助言を行うことが大切です。

4.サポート

キャリアコンサルタントは職業選択のサポートをするだけでなく、就職や進学など、相談者の進路が決まったあとのサポートも行います。

進路決定後、一定期間をおき、相談者が新しい就職先や学びの場に適応しているかを確認します。

もし不都合がある場合は相談者から状況をくわしく聞き、改善策を練るなど対策を講じます。

5.授業・講座・学生指導

キャリアコンサルタントとして経験を積んでいくと、講師や先生としてセミナーや大学・専門学校などで働くことができます。

大学・専門学校などの学校で働く場合は、キャリア授業やキャリアコンサルタントになるために必要な学科の講義や学生指導を任されます。

進路相談はもちろんのこと、学科に対する質問やプライベートな悩みなどの相談を受けることもあります。

セミナーの講師として招かれる場合には、対象者の状況やテーマに沿った内容で講演を行います。

6.ファシリテーション

キャリアコンサルタントは個別の支援だけでなく、学校や団体、組織などの枠組みの中で支援をする場合があります。 その場合の代表的な仕事として、 ファシリテーションという業務があり、この業務を行う人をファシリテーターと言います。

ファシリテーションとは企業内のキャリア研修やセミナーなどで、それぞれのプログラムやタスクの生産性が高まるよう舵取りすることです。

ファシリテーターは司会者の業務に近いものがありますが、その会合で求められた目的を達成するために、参加者が目的を達成できるよう促す役割となります。 ファシリテーターは、 参加者から意見などを引き出す能力が求められます。

出典:キャリアカウンセラー キャリアコンサルタント 厚生労働省

キャリアコンサルタントはどんなふうに働くの?

このようにキャリアコンサルタントにはたくさんの仕事がありますが、キャリアコンサルタントはどんなふうに働いているのでしょうか。

キャリアコンサルタントの勤務形態について、見ていきたいと思います。

勤務形態 割合
正社員 38.9%
非正規社員 28.8%
経営・管理職 7.2%
キャリアコンサルタントとして
フリー・自営
10.9%
キャリアコンサルタント以外で
フリー・自営
6.3%
キャリアコンサルタントとして
ボランティア
2.0%
キャリアコンサルタント以外で
ボランティア
1.9%
無職 4.0%

正社員として働く人の割合が最も多くなっていますが、それ以外にもキャリアコンサルタントは働き方が多様です。

キャリアコンサルタントは働く場所で仕事内容や勤務形態が少しずつ異なります。
具体的に見ていきましょう。

キャリアコンサルタントは働く場所で仕事内容が変わる?

キャリアコンサルタントは、大都市に多く在籍しています。

  • 東京 28.5%
  • 大阪 10.3%

以下、神奈川・愛知などの都市部を中心に在籍しています。

キャリアコンサルタントは、どんな職場で働いているのでしょうか。 おもな職場を見ていきましょう。

  • 企業/団体/組織
  • 人材派遣会社/転職エージェント
  • 公的就労支援機関
  • 学校/教育機関
  • フリーランス

前述したように職業能力開発促進法の改正の中で国として企業内のキャリアコンサルティングが推奨されているため、働く場所として「企業」がこの10年で大幅に拡大し、需給調整機関*1(特に公的就労支援機関)が減少しているとの調査報告*2があります。

それでは、キャリアコンサルタントが働く場所の割合を見ていきたいと思います。

  • 企業 34.2%
  • 需給調整機関 20.2%
  • 学校・教育機関 17.2%

キャリアコンサルタントの働く場所は企業が最も多く、次いで公的就労支援機関や人材派遣・転職エージェントなどの需給調整機関となっています。

また働く場所は上記のような場所のほかに、医療・福祉施設などの領域にも広がりを見せています。

キャリアコンサルタントの仕事内容や勤務形態は、働く場所でどのように変わるのか、調査データをもとに具体的に見ていきたいと思います。

*1就職支援領域のこと
*2 出典:キャリアコンサルタント登録者の活動状況等に関する調査 独立行政法人 労働政策研究・研修機構

企業/団体/組織

キャリアコンサルタントは、企業内で社員一人ひとりの適性や能力を見極め、キャリアの課題やメンタル面をサポートします企業では社員一人ひとりの適性や能力を見極め、キャリアの課題やメンタル面をサポートします。

企業によっては、積極的にファシリテーションを行うところもあり、キャリアコンサルタントとしての仕事のほか、人事など他の仕事を兼務することもあるため、仕事内容は多岐にわたります。

勤務形態は以下のような割合になっています。

  • 正社員 57.3%
  • 経営・管理職 11.4%
  • フリー・自営 11.0%

人材派遣会社/転職エージェント

キャリアコンサルタントとして人材派遣会社や転職エージェントに勤務する場合は、相談者として来社する求職者のほかに、企業の担当者との対応も必要となるのがこの職場の特徴です。

求職者や企業の担当者からそれぞれの条件や要望などをヒアリングし、マッチングさせます。

ほぼ毎日働く人の割合が66%で、仕事は兼務することがありますが「正社員」の割合が高い職場です。

公的就労支援機関

公的就業支援機関には、「ハローワーク」や「高齢者就職支援センター」などがあります。

公的就業支援機関で働くキャリアコンサルタントは、求職者の希望や条件に合った仕事を紹介し、状況によっては訓練制度の紹介を行います。

求職者として訪れる人たちは、高齢者や障害を持つ人などの就職困難者である場合も多いため、多種多様な相談対応が必要とされます。

勤務形態は非正規ですが、専任で働く人が最も多い職場です。

  • 非正規社員(専任) 78.2%
  • 非正規社員(兼任) 13.7%
  • 正規社員(専任) 4.2%

以下、非正規社員の兼任、正規社員と続きます。
人材派遣会社や転職エージェントと同様、ほぼ毎日働く人の割合が多い職場です。

学校/教育機関

キャリアコンサルタントが働く教育機関には、大学の就職課やキャリアセンター、高校の進路相談室などがあげられます。

すでに社会に出たことのある求職者とは異なり、初めて社会に出て働くことを始める学生たちに指導や助言を行います。そのため労働市場や求人事情を紹介するだけでなく、学生が自分らしい生き方や職業選択ができるよう、一人ひとりの特徴をしっかりとつかんで支援していくことが求められます。

卒業生などを招き、就職セミナーなどを開催する場合もありますので、企画をアレンジする能力も求められます

勤務形態は以下のような状況になっています。

  • 正規社員(専任) 14.5%
  • 正規社員(兼任) 35.4%
  • 非正規社員(専任) 25.2%
  • 非正規社員(兼任) 14.5%

正規社員で他の仕事も兼務して働く正規職員や、専任の非正規職員として働く形態が多くなっています。

また学校や教育機関では調査を始めて以来、「ほぼ毎日働く」と「週一回程度・不定期で働く」人の割合は拮抗しています。

  • 週一回程度・不定期 31.6%
  • ほぼ毎日働く 39.8%

全体としては「ほぼ毎日働く」人の割合が増加傾向にありますが、学校や教育機関ではそれぞれに勤務形態が異なり、職場によって勤務形態の条件が異なっている様子が伺えます。

フリーランス

キャリアコンサルタントとしてフリーで活躍するためには、まずは企業や団体に所属して経験を積んでからのスタートとなることがほとんどです。

そのため、フリーランスのキャリアコンサルタントは、40~60代の中高年層に多くみられます。

フリーランスになるとさまざまな企業研修セミナーで講師を務めたり、企業と契約して社員のキャリアコンサルティングを任されたりすることもあります。

厚生労働省の調査によるとキャリアコンサルタントの割合は、44.6%がフリーランスで正社員よりも多いという報告があります。経験を積んだあとは、フリーランスを目指している人が多いということが言えます。

収入は自分次第ということになりますが、自分の得意とする分野や希望する分野のサポートを選択することができるため、やりがいはあると言えるでしょう。

* 出典:キャリアカウンセラー キャリアコンサルタント 厚生労働省

キャリアコンサルタントの専門分野とは?

キャリアコンサルタントはそれぞれに得意とする「専門分野」があります。

どんな領域を専門分野として仕事をしているのでしょうか。

  • 若年者
  • 女性
  • 人材育成
  • 中高年
  • キャリアデザイン
  • 大学生
  • 非正規雇用社員
  • ジョブカード作成支援
  • 組織開発支援
  • 中・高校生
  • 障がい者
  • 生活困窮者
  • 小学生

これらの専門分野は、働く場所でも少しずつ異なります。 働く場所ごとで分類してご紹介します。

働く場所 おもな専門分野
企業/団体/組織 人材育成 中高年 組織開発支援
人材派遣/転職エージェント 人材育成 中高年 キャリアデザイン
公的就労支援機関 若年者 中高年 生活困窮者 障がい者
ジョブカード作成支援
学校/教育機関 キャリアデザイン 小・中・高校生・大学生
フリーランス 自分の対応可能分野

対応する領域は働く場所できちんと分類することは難しく、同じような案件を異なる職場で対応することは多々あります。

最近は発達障害やメンタルヘルス不調を抱える相談者も多いため、問題解決に向けて困難が生じており、キャリアコンサルタントとしてどのように対応すべきかとの議論もなされています。

キャリアカウンセラーとの違いは?

キャリアコンサルティングの領域には、キャリアコンサルタントとほぼ同じ仕事を行う「キャリアカウンセラー」がありますが、これらは資格取得方法やカリキュラムが異なります。

キャリアコンサルタントはさらに上位がめざせる!

キャリアコンサルタントはさらに上位の資格があり、スキルを高めることが可能ですキャリアコンサルタントは国家試験「キャリアコンサルタント試験」の学科試験と実技試験に合格して、登録した人のみが名乗ることができます。

キャリアコンサルタントには、さらに上位の「キャリアコンサルティング技能士1級」と「キャリアコンサルティング技能士2級」があり、キャリアコンサルタント取得後も自身のスキルを高めることが可能です。

一方、キャリアカウンセラーは民間のスクールなどが実施している民間資格で、キャリアコンサルタントと名乗ることはできませんが、厚生労働省では同様の仕事内容を行う職業として分類しています。

前述したように相談者の相談内容は年々、難しい内容になっています。

相談者や企業から信頼され、頼まれた仕事をしっかりと行うためには、資格の取得を通じて専門的な知識と技術を学ぶ必要があるでしょう。

キャリアコンサルタントを取るならスクールで!

前述した仕事内容をしっかりとこなせるような「キャリアコンサルタントになりたい!」と思ったら、まずは「キャリアコンサルタント試験」に合格するための学習を行うことが大切です。

キャリアコンサルタント試験は誰でも受験できるわけではありません。
受験するためには、受験資格が必要です。

キャリアコンサルタントについてもっとくわしく知りたいと思った人は、資格取得方法などが記載されていますので、以下のページを確認してみてください。

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