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更新日:2021年11月5日

ケアマネージャー(介護支援専門員)とは

ケアマネージャー*1(介護支援専門員)とは、介護サービスを必要とする人に介護サービスがスムーズに実施されるように、マネジメントを行う専門職です。

高齢者やその家族の相談をもとにケアプランを作成するほか、介護サービス事業所や市町村などの関係機関と連絡・調整をはかります。

介護業界の仕事というと、高齢者が入浴や排せつなどの際にサポートするイメージを思い浮かべますが、ケアマネージャーは書類作成や面談、連絡調整業務など、デスクに座って行う仕事がメインになります。

介護職員の目標の1つである、ケアマネージャー

ケアマネージャーは、非常にやりがいがあり、責任ある重要な仕事です。
その為、他の介護職員と比べ給与が大きくアップし、待遇が良くなるなど大きなメリットがあります。介護福祉士などと同じく、介護職員であれば、目指すべき職種の1つです。

一方で、ケアマネージャーになるためには、年に1度の難易度の高い試験に合格する必要があります。

当記事では、ケアマネージャーの仕事ついて詳しく紹介したのち、試験についても詳しく紹介していきます。特に試験には受験要件もあるため、キャリアアップを考えている方は、しっかり確認しておくことをおすすめします。

ケアマネージャーの仕事内容は?

 利用者と介護サービス事業の間に立ち、相談役となる説明の図

ケアマネージャーは、名の通りケア(介護サービス)をマネジメントする仕事です。

具体的には以下のような業務を行います。

ケアプランの作成

介護サービスを利用したい人にサービスの種類や利用頻度などを提案し、利用する内容が決まったら介護の計画書となるケアプランを作成します。介護保険適用のサービスを受けるには、このケアプランが必要で、サービスはケアプランに沿って提供されます。

相談援助・連絡調整業務

高齢者やその家族から、日常生活で困っていることについての相談を受けます。関係者が集まるサービス担当者会議を開催し、介護サービス事業所などと連携して、サービス利用者の問題を解決することを目指します。

書類作成・申請業務

介護サービスを利用するのに必要な要介護認定の申請に関する書類、利用者の基本的な情報をまとめたアセスメントシート、介護サービス計画が書かれたケアプラン、利用者の経過記録をまとめたモニタリングシートなどの書類作成を行います。書類を作成後は申請業務も行います。

給付管理業務

介護報酬(介護サービスを提供した対価)を国保連に請求する際の「給付管理票」「介護給付費請求書」などの書類を作成し、介護報酬を請求します。


ケアマネージャーの仕事内容は、勤務先によって異なる部分もあります
例えば、居宅介護支援事業所に就職した場合はケアマネージャー業務のみになりますが、グループホームに就職した場合は管理者や現場の介護と兼任する場合もあります。
以下の記事で勤務先ごとの仕事内容をくわしく確認できますので、気になる人はぜひ確認してみてください。

詳しくはこちら>>施設ごとに違います!ケアマネージャーが受け持つさまざまな仕事

ケアマネージャーの就職先

ケアマネージャーは、以下のようにさまざまな介護サービス事業所で活躍することが出来ます。

  • 居宅介護支援事業所
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 介護付き有料老人ホーム
  • グループホーム
  • 地域包括支援センター
  • 小規模多機能型居宅介護 など

ケアマネージャーの就職先として多いのは居宅介護支援事業所で、そこで働くケアマネージャーは「居宅ケアマネ」と呼ばれます。

入所系施設で働くケアマネージャーは「施設ケアマネ」と呼ばれ、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護付き有料老人ホーム、グループホームなどで活躍しています。 そのほか、地域包括支援センターや小規模多機能型居宅介護などで活躍するケアマネージャーもいます。

ケアマネージャーと介護福祉士の違い

介護業界のキャリアップ先として、「介護福祉士」もあります。
共に、資格に合格した人のみが従事できる職種ですが、大きな違いがあります。

例えるなら、「ケアマネージャーは、指揮する立場」「介護福祉士は、現場で活躍する立場」という違いです。

ケアマネージャーは高齢者が介護サービスをスムーズに受けられるように、ケアプランを作成したり関係機関と連携し調整するなど、指揮をとる立場にあります。

対して介護福祉士は高齢者に必要な介護サービスを直接体に触れて行います。介護福祉士は介護職員の中で上位の立場で活躍していきます。

それぞれの具体的な業務内容は以下の通りです。

ケアマネージャー 介護福祉士
おもな仕事内容
  • 相談援助業務
  • ケアプランの作成
  • 連絡調整
  • 給付管理 など
  • 身体介護
  • 生活援助 など

ケアマネージャーになるメリット

ケアマネ―ジャーは介護業界における上位役職者なので、メリットはいくつもあります。

給与が優遇!

ケアマネージャーの給料は他の介護職員と比べ、資格手当の金額も高く設定されるなど優遇されています。主任ケアマネージャーとなれば、さらに好待遇が期待できるでしょう。
厚生労働省の資料を見てみると、給与の差がはっきりわかります。

保有資格 平均月給額(常勤)
介護職員初任者研修 301,210円
介護福祉士 329,250円
ケアマネージャー 357,850円

※令和2年2月時点で介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所
※平均給与額は基本給(月額)+手当+一時金(10~3月支給金額の1/6

参考:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

夜勤なしや土日休みを選べる!

介護職員は夜勤や土日出勤のある職場が多いですが、ケアマネージャーの場合は夜勤や土日の出勤がない職場も多くあります。例えば、地域包括支援センターや居宅介護支援事業所のケアマネージャーは夜勤がありません。
さらに2つの職場では、土日休みの求人も多くみられます。 家庭の都合などで夜勤や土日出勤が難しい人は、働き方が選べるメリットは大きいでしょう。

体力に自信がなくてもOK!

介護の仕事は利用者の移乗や入浴介助など体力を必要とする一方、ケアマネージャーの業務は事務的作業が多く、体力的には比較的楽といえます。
ケアマネージャー業務のみに専念できる職場もありますので、介護職員として体力的な限界を感じた際でもケアマネージャーに転身すれば働き続けることができます。
ただし、コミュニケーション力や事務処理能力は求められるようになるでしょう。

キャリアアップも目指せる!

ケアマネージャーの上位資格には、「主任ケアマネージャー」があります。国は2021年4月より、居宅介護支援事業所の管理者には原則として「主任ケアマネージャー」を置くよう義務付けました。(猶予期間あり)*
主任ケアマネージャーは、5年以上のケアマネ業務の経験がある人が取得できる資格です。ケアマネージャーから、さらに管理者や職場のリーダーとしてキャリアアップを図れます。

*  居宅介護支援事業所の管理者を主任ケアマネージャーとする経過措置は、2026年度まで延長されることになっています。

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ケアマネージャーになるには?

ケアマネージャーになるためには、都道府県で年に1回行われる「介護支援専門員実務研修受講試験」(以下、ケアマネージャー試験)に合格する必要があります

ケアマネージャー試験を受験するには、「指定の国家資格を所持した上、その資格に基づく業務に5年以上従事する」などの受験要件があります。
例えば介護業界で働いている人の場合は、介護福祉士の資格を取得してから5年以上介護福祉士として仕事をしていれば受験できます。

ケアマネージャーの受験要件

ケアマネージャー試験の受験には、以下の業務に通算して5年以上、かつ900日以上従事していることが必要です

  • 国家資格などの法定資格に基づく業務
  • 生活相談員・支援相談員・相談支援専門員・主任相談支援員としての相談援助業務

5年以上の実務経験は、国家資格などに登録後から実務経験の日数として数えることができます。実務経験の日数は受験資格の対象業務に従事していれば、どの業務でも合算することが可能です。

以下がケアマネージャー試験の受験資格となる法定資格と業務です。

受験資格となる業務*
1 法定資格保有者 保健・医療・福祉に関する以下の法定資格に基づく業務
【医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士】
2 生活相談員 生活相談員として、(地域密着型)介護老人福祉施設・(地域密着型)特定施設入居者生活介護(介護予防を含む)で、要介護者等の日常生活の自立に関する相談援助業務
3 支援相談員 支援相談員として、介護老人保健施設で介護者等の日常生活の自立に関する相談援助業務
4 相談支援専門員 障害者総合支援法第5条第16項及び児童福祉法第6条の2第6項に規定する事業の従事者としての業務
5 主任相談支援員 生活困窮者自立支援法第2条第2項に規定する事業の従事者としての業務

*参考 令和2年度千葉県介護支援専門員実務研修受講試験について

こちらも確認!>>これでわかる!ケアマネージャー試験の受験資格

ケアマネージャー試験合格後は実務研修を受講が必要

ケアマネージャーになるには、試験合格後に「介護支援専門員の実務研修」を受講する必要があります。研修受講後に登録することで、晴れてケアマネージャーとして活躍できるようになります。

以下はケアマネージャーとして働くまでのフローチャートになりますので、必要な準備や時期を確認してみてください。

ケアマネージャー試験(介護支援専門員実務研修受講試験)について

ケアマネージャーになるための試験は年に1回行われます。国家試験ではなく、各都道府県が行う試験になります。
試験日は全国同日ですが、受験要項の配布期間や受験申込期間、受験手数料は都道府県により異なります。
「第24回介護支援専門員実務研修受講試験」の情報は以下になります。

試験情報

試験日 2021年10月10日(日)
受験要項の配布 5月下旬頃から配布*
受験申込期間 5月下旬頃~7月上旬頃*
受験手数料 都道府県により異なる*
合格発表 2021年12月2日(木)

*都道府県によって異なりますので、くわしくは指定実施機関にお問い合わせください。

ケアマネージャー試験の難易度は?

ケアマネージャー試験の合格率は20%を切る年がほとんどで、難関といえる試験です。
第21回試験からは、受験要件が厳格化され、受験者数も大きく減っています。

ケアマネージャー試験を受験するには、介護業界で働く人なら介護福祉士の国家資格が必要で、介護福祉士試験の受験にも実務者研修の修了が必須です。
受験要件を得るまでのプロセス、そして合格率を考えても、ケアマネージャー試験は難関の資格といえるでしょう。

ケアマネージャー試験の合格率の推移
受験者数 合格者数 合格率
第19回(平成28年度) 124,585人 16,281人 13.1%
第20回(平成29年度) 131,560人 28,233人 21.5%
第21回(平成30年度) 49,332人 4,990人 10.1%
第22回(令和元年度) 41,049人 8,018人 19.5%
第23回(令和2年度) 46,415人 8,200人 17.7%

参考:厚生労働省「介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について」

試験申込の際には受験地を確認

ケアマネージャー試験を受験できる場所は、申し込み日時点の勤務地や勤務状況によって決まります。基本的には勤務地のある都道府県で受験することになり、お住いの都道府県とは限りませんので注意しましょう

例として東京都の場合で確認してみましょう。

受験対象者(東京都の場合)

  • 申込日現在、東京都内で受験資格の対象業務に従事している人
  • 申込日現在、受験資格に該当する業務に従事していないが東京都在住の人

例えば介護福祉士が実務経験を満たしていて、試験申込日に東京都内の介護施設で働いている場合は、東京都に住んでいなくても東京都で受験することになります。
東京都に住んでいても勤務地が東京都以外の場合は勤務地のある県での受験になります
東京都に住んでいる人で受験要件を満たしていて、現在無職か違う仕事をしている場合は、東京都で受験することになります。

以下のフローチャートで、申し込み前に確認してみてください。

*複数の勤務地がある場合は、主たる勤務地の所在する都道府県での受験となります。

参考:東京都福祉保健財団 東京都介護支援専門員 実務研修受講試験

合格するための試験対策は、スクール講座の活用がおすすめ

ケアマネージャーの試験は、1年に1度しかなく、ここ数年では5人に1人しか合格しない難易度の高い資格です。

また何度も受験しなくてすむよう、少しでも合格率を上げる為に、スクールの活用をオススメします。

スクールの講座選びならまずは資料を請求

スクールの講座はいくつもありますので、比較検討することをおすすめします。
ケア資格ナビでもさまざまなスクール講座資料を無料で請求できますので、まずは資料を請求して、いまの自分にプラスになりそうな講座をみつけましょう。

スクール講座ではケアマネージャー試験の内容を分析して厳選した内容のテキストを使用していますので、独学より効率よく学習できます。通学講座や通信講座があり、忙しい人にはスマホで学習できる講座もあります。

受講料は学ぶ内容を絞った受験対策講座で10,000円程度から、しっかりと学びたい方には60,000円程度の講座もあります。学び方・学ぶ内容・受講料などを検討して選ぶと良いでしょう。
ケアマネージャー試験は簡単ではありませんが、必要な知識をしっかり身に付けていれば合格できる試験です。自分に合った学習方法やスクールを見つけて、ぜひケアマネージャーとして活躍する夢を実現してください。

*1 「ケアマネージャー」の表記について:厚労省や地方自治体による文書では「ケアマネジャー」が正式な表記とされていますが、当サイトでは、現在一般的に使用されていることから「ケアマネージャー」を使用しております。

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ケアマネージャーを取得したら

ケアマネージャーは、介護の分野で特に専門性の高い業務を担うため、居宅介護支援事業所をはじめ、多くの施設の運営になくてはならない人材です。介護付き有料老人ホームなどの施設で生活相談員として働ける他、一部の施設では管理者の役職に就くことも可能です。
事業所によって資格手当が支給されることもあり、介護の仕事を長く続けながら給与アップを目指す人におすすめの資格です。

居宅介護支援事業所や介護付き有料老人ホーム以外で活躍できる介護施設

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