ケア資格ナビ> ケアマネージャーガイド
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更新日:2021年4月6日
2021年10月10日(日)に行われるケアマネ試験。
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ケアマネージャー*1(介護支援専門員)とは、介護サービスを必要とする人に介護サービスがスムーズに実施されるように、マネジメントを行う専門職です。
高齢者やその家族の相談をもとにケアプランを作成するほか、介護サービス事業所・市町村などの関係機関と連絡・調整をはかります。
介護業界の仕事と言うと、高齢者に食事や入浴など身体に直接触れて介護をするイメージが思い浮かびますが、ケアマネージャーは面談や連絡調整業務など、デスクに座って行う仕事が多めになります。
ケアマネージャーになるためには、都道府県で年に1回行われる「介護支援専門員実務研修受講試験」(以下、ケアマネージャー試験)に合格する必要があります。
ケアマネージャー試験を受験するには、「指定の国家資格を所持した上、その資格に基づく業務に5年以上従事する」などの受験要件があります。
例えば介護業界で働いている人の場合は、介護福祉士の資格を取得してから5年以上介護福祉士として仕事をしていれば受験できます。
受験要件をくわしく確認しましょう。
ケアマネージャー試験の受験には、以下の業務に通算して5年以上、かつ900日以上従事していることが必要です。
5年以上の実務経験は、国家資格などに登録後から実務経験の日数として数えることができます。実務経験の日数は受験資格の対象業務に従事していれば、どの業務でも合算することが可能です。
以下がケアマネージャー試験の受験資格となる法定資格と業務です。
1 | 法定資格保有者 | 保健・医療・福祉に関する以下の法定資格に基づく業務 【医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士を含む)、精神保健福祉士】 |
---|---|---|
2 | 生活相談員 | 生活相談員として、(地域密着型)介護老人福祉施設・(地域密着型)特定施設入居者生活介護(介護予防を含む)で、要介護者等の日常生活の自立に関する相談援助業務 |
3 | 支援相談員 | 支援相談員として、介護老人保健施設で介護者等の日常生活の自立に関する相談援助業務 |
4 | 相談支援専門員 | 障害者総合支援法第5条第16項及び児童福祉法第6条の2第6項に規定する事業の従事者としての業務 |
5 | 主任相談支援員 | 生活困窮者自立支援法第2条第2項に規定する事業の従事者としての業務 |
*参考 令和2年度千葉県介護支援専門員実務研修受講試験について
こちらも確認!>>これでわかる!ケアマネージャー試験の受験資格
ケアマネージャーになるには、試験合格後に介護支援専門員の実務研修を受講する必要があります。研修受講後に登録することで、晴れてケアマネージャーとして活躍できるようになります。
ケアマネージャー試験の正式名称は「介護支援専門員実務研修受講試験」です。この名称からも、ケアマネ試験が実務研修を受講するために必要な一定の知識や技術があるかを確認する試験ということがわかります。
以下はケアマネージャーとして働くまでのフローチャートになりますので、必要な準備や時期を確認してみてください。
ケアマネージャーはおもに以下のような仕事を行います。
ケアマネージャーは、介護サービスを受けたい人が適切なサービスが受けられるようにマネジメントします。
人により心身の状況や受けたいサービスは変わりますので、相談を受けた上で当事者やその家族の状況に合ったサービスを提案します。
介護サービスの内容が決まったら、介護サービスを実施する事業所や施設などと連絡・調整を行いながらケアプランを作成します。
介護サービスがはじまってからも、きちんと実施されているかどうか、状況に変化はないかなどを定期的に確認します。高齢者の心身の状況に変化があった場合は、ケアプランを変更します。
ケアマネージャーのほかの仕事も含め、具体的な内容を確認してみましょう。
高齢者やその家族などから、日常生活で困っていることについての相談を受けます。サービス担当者会議を開催し、介護サービス事業所などと連携して、サービス利用者の問題を解決することを目指します。
介護サービスを利用するのに必要な要介護認定の申請に関する書類、利用者の基本的な情報をまとめたアセスメントシート、利用者の介護サービス計画の内容が書かれたケアプラン、利用者の経過記録をまとめたモニタリングシートなどの作成を行います。
介護報酬(介護サービスを提供した対価)を国保連に請求する際の「給付管理票」「介護給付費請求書」などの書類を作成します。
ケアマネージャーの仕事内容は、勤務先によっても多少異なります。勤務先によっては介護業務も並行して行うこともあります。
以下の記事で勤務先ごとの仕事内容をくわしく確認することができますので、確認してみてください。
詳しくはこちら>>施設ごとに違います!ケアマネージャーが受け持つさまざまな仕事
介護業界で活躍しているといえば「介護福祉士」が思い浮かびますが、ケアマネージャーとどのように違うのでしょうか。
どちらも欠かせない存在ですが、仕事内容には大きな違いがあります。
ケアマネージャー | 介護福祉士 | |
---|---|---|
おもな仕事内容 |
|
|
ケアマネージャーは相談を受けた高齢者が介護サービスをスムーズに受けられるように、ケアプランを作成したり関係機関と連携し調整していきます。 対して介護福祉士は高齢者に必要な介護サービスを直接体に触れて行います。
ケアマネージャーが必要な介護サービスをセッティングする役割なら、介護福祉士は介護サービスを実施する役割になります。
ケアマネージャーは、高齢者に直接介護をする介護福祉士などの介護職員と仕事内容が違いますが、そのほかにも違いがあります。
ケアマネージャーならではのメリットもありますので、確認してみましょう。
ケアマネージャーの給料は他の介護職員と比べ、資格手当の金額も高く設定されるなど優遇されています。主任ケアマネージャーとなれば、さらに好待遇が期待できるでしょう。
厚生労働省の資料を見てみると、給与の差がはっきりわかります。
保有資格 | 平均月給額(常勤) |
---|---|
介護職員初任者研修 | 301,210円 |
介護福祉士 | 329,250円 |
ケアマネージャー | 357,850円 |
※令和2年2月時点で介護職員処遇改善加算(Ⅰ)~(Ⅴ)を取得している事業所
※平均給与額は基本給(月額)+手当+一時金(10~3月支給金額の1/6
参考:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
施設で働く介護職員は夜勤を求められることも多くなりますが、ケアマネージャーの場合は夜勤のない職場もたくさんあります。例えば、地域包括支援センターのケアマネージャーは夜勤がありません。
子育て中の人などで夜勤のできない人には、働き方が選べるメリットは大きいといえます。
ケアマネージャーは、さまざまな介護サービス事業所や施設で求人があります。
中でも地域包括支援センターや居宅介護支援事業所などでは、土日休みの求人も多くみられます。介護職員の場合、毎週土日に休める職場を探すのが難しいといえますが、ケアマネージャーは土日休みの職場で働くことが可能です。
介護福祉士などの介護職員は利用者の移乗やお風呂介助など体力を必要とする仕事ですが、ケアマネージャーの業務は事務的作業が多く、体力的には比較的楽といえます。
ケアマネージャー業務のみに専念できる職場もありますので、介護職員として体力的な限界を感じてもケアマネージャーなら長く働くことができます。
ケアマネージャーの上位資格には、「主任ケアマネージャー」があります。国としては今後、居宅介護支援事業所の管理者に、「主任ケアマネージャー」を配置する考えを示していますので、将来的にも必要とされる資格の1つです。*
主任ケアマネージャーは、5年以上のケアマネ業務の経験がある人が取得できる資格なので、職場のリーダーとしてキャリアアップが狙えます。
* 居宅介護支援事業所の管理者を主任ケアマネージャーとする経過措置は、2026年度まで延長されることになっています。
ケアマネージャーになるために必要なケアマネージャー試験の受験ですが、年に1回行われる試験はどのようなものでしょうか。
「第24回介護支援専門員実務研修受講試験」の情報を確認しましょう。
試験情報
試験日 | 2021年10月10日(日) |
---|---|
受験要項の配布 | 5月下旬頃から配布* |
受験申込期間 | 5月下旬頃~7月上旬頃* |
受験手数料 | 都道府県により異なる* |
合格発表 | 2021年12月2日(木) |
* 受験要項の配布や受験申込期間、受験手数料は都道府県によって異なります。くわしくは指定実施機関にお問い合わせください。
ケアマネージャー試験を受験できる場所は、申し込み日時点の勤務地や勤務状況によって決まります。基本的には勤務地のある都道府県で受験することになり、お住いの都道府県とは限りませんので注意しましょう。
例として東京都の場合で確認してみましょう。
受験対象者(東京都の場合)
・申込日現在、東京都内で受験資格の対象業務に従事している人
・申込日現在、受験資格に該当する業務に従事していないが東京都在住の人
例えば介護福祉士が実務経験を満たしていて、試験申込日に東京都内の介護施設で働いている場合は、東京都に住んでいなくても東京都で受験することになります。
東京都に住んでいても勤務地が東京都以外の場合は勤務地のある県での受験になります。
東京都に住んでいる人で受験要件を満たしていて、現在無職か違う仕事をしている場合は、東京都で受験することになります。
以下のフローチャートで、申し込み前に確認してみてください。
*複数の勤務地がある場合は、主たる勤務地の所在する都道府県での受験となります。
参考:東京都福祉保健財団 東京都介護支援専門員 実務研修受講試験
多くの方は働きながら、子育てしながらなど、さまざまな状況下でケアマネージャー試験の受験を検討しているのではないかと思います。
忙しい限られた時間の中でできるだけ効率的に学習するなら、スクール講座の活用がおすすめです。スクールにはさまざまなコースがあり、皆さんのライフスタイルに合わせて活用できます。
スクールの講座選びはどのようにしたら良いのでしょうか。
ケア資格ナビではケアマネージャー試験に合格するためのさまざまなスクール講座資料を無料で皆さんにお届けしています。まずは資料を請求して、いまの自分にプラスになる講座をみつけていきましょう。
スクールではケアマネージャー試験の内容を分析して厳選したテキストを使用していますので、独学より効率よく学習できます。忙しい人にはスマホで学習できる講座もあります。通学講座や通信講座が多数あるので、自分のライフスタイルに合わせて受講形式を選ぶことができます。
受講料は学ぶ内容を絞った受験対策講座で10,000円程度から、しっかりと学びたい方には60,000円程度の講座もあります。学び方・学ぶ内容・受講料などで、スクールの活用の仕方は変わってきます。
これらの条件はスクールによって異なりますので、スクールの比較をしっかり行ってくださいね。
*1 「ケアマネージャー」の表記について:厚労省や地方自治体による文書では「ケアマネジャー」が正式な表記とされていますが、当サイトでは、現在一般的に使用されていることから「ケアマネージャー」を使用しております。
ケアマネージャーは、介護の分野で特に専門性の高い業務を担うため、居宅介護支援事業所をはじめ、多くの施設の運営になくてはならない人材です。介護付き有料老人ホームなどの施設で生活相談員として働ける他、一部の施設では管理者の役職に就くことも可能です。
事業所によって資格手当が支給されることもあり、介護の仕事を長く続けながら給与アップを目指す人におすすめの資格です。