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介護ロボットってどんなもの? 種類やメリット・デメリットについて

Kaigorobot

介護ロボットとは?

介護ロボットとは、介護分野で使用されるロボット技術を利用した福祉用具のことです。
ロボットと聞くと、SF映画などに登場する人型ロボットのイメージが強い人もいるかもしれませんが、家庭用の掃除用ロボットや、製造業のアーム型ロボットなどを想像していただくとわかりやすいかもしれません。
ロボットとは、情報を感知するセンサーや人工知能、それに自動的に駆動する装置など、さまざまな機能全般を有する機械のことを意味します。 これらの機能を用いて介護技術を支援するとき、その機械を『介護ロボット』と呼びます。

例えば利用者がベッドから車いすに移乗する際、随時介護スタッフが抱え上げて移動するとなると、スタッフには身体的な負担が伴います。特に介護現場では40代~50代など、比較的年齢の高いスタッフも働いていますので、足腰を傷めて仕事に支障が出てしまう事態は避けたいものです。

こんなとき介護ロボットを活用すれば、介護者の肉体的な負担や、心理的負担を軽減することができ、今後の介護人材不足の解消にも明るい兆しが見えてくるでしょう。
このように、介護ロボットは人材不足の進む日本の介護現場において、将来を見通すために非常に重要な存在であると言えるのです。

主な介護ロボット

それでは、実際にどのような介護ロボットがあるのか、主立った例をご紹介します。

移乗介助ロボットとは?

一人で移動することが困難な利用者が、ベッドから車いすへ、車いすからトイレへ移動する際に、その動作を支援するために作られたロボットです。大きく分けて「装着型」と「非装着型」の2種類があります。

装着型

介助者が自身の力を増幅させるために、自ら着脱して利用するタイプの介護ロボットです。
装着することによってベッドや車いす、便座などの間を移乗させる際に、腰などにかかる負担を軽減することができます。 浴室などの水場でも使える空気圧式と、装着者に合わせて自動的に補助してくれるモーター式があります。

非装着型

抱え込み式介護ロボットイメージ 主にベッドと車いすの間の移乗に用いられる介護ロボットです。
「抱え込み式」の介護ロボットは、寝たきり状態の人には使用できませんが、服の着脱ができるためトイレへの移乗にも使えます。
ベッドに敷いたシーツごと持ち上げる「シート持ち上げ式」は、服の着脱はできないものの、要介護者の状態に関わらず誰にでも簡単に使用できます。
その他、車いす部分をベッドと切り離し、マットレスごと車いすとして使用できる「ベッド一体型」というタイプもあります。

排泄支援ロボットとは?

介護の仕事の中でも負担の大きい、排泄処理を支援するロボットです。
主に排泄のタイミングを予測して誘導する「排泄予測」や、衣服の着脱をサポートする「動作支援」などがあります。
その他にも「排泄物処理」として、全自動排泄支援や次世代ポータブルトイレなどが用意されています。
全自動排泄支援は、排泄物を検知したら自動で吸引や洗浄を行ってくれるロボットです。次世代ポータブルトイレには水洗式と自動ラップ式があり、どちらも自力でトイレに行くことが難しい利用者を対象としています。

見守りロボットとは?

見守りロボットとは、センサーや外部通信機能を備えた介護ロボットのことです。例えば利用者の転倒を検知すると、外部に通信するなどといった対応ができます。
介護スタッフの人員には限りがあり、常に利用者の状況を見守ることが困難であるため、見守りロボットの導入はスタッフの負担軽減・リソース削減などの側面において効果的であると言えます。
介護施設のほか、在宅介護の利用者に対しても使用することができます。

在宅型

在宅で使用するための見守りセンサーです。複数の部屋を同時に見守ったり、浴室や暗所でも使用することができます。

介護施設型

介護施設で使用するための見守りロボットです。複数の利用者を同時に見守ることができ、異変を検知した際はすぐに複数の介護スタッフに通知を発信、情報を共有することができます。

その他にも、浴槽への移動をサポートする「入浴支援ロボット」や、介護スタッフに代わってレクリエーションを行ってくれる「見守りコミュニケーションロボット」など、便利な機能を備えたロボットが多数開発されています。

介護ロボットのメリット・デメリット

ここまで様々な種類の介護ロボットについて見てきましたが、現場で働く介護職員には、どのようなメリットやデメリットが考えられるでしょうか。

介護ロボット導入のメリット

  • 移動、移乗支援に伴う身体的な負担を軽減する
  • 排泄支援などにおける利用者の心理的な負担を軽減する
  • 見守りスタッフの人員不足を解消する

介護ロボットが導入されると、少ない力で利用者の移動支援を行うことができるため、身体的な負担が軽減され、長く健康的に働き続けることができます
また、排泄支援や入浴支援においては、ロボットを介してオートマチックに対応することにより、利用者の尊厳に関わる「恥ずかしい」「申し訳ない」といった心理的負担を軽減することもできます。
さらに、ロボットの力によって業務効率化が図れるので、介護スタッフ一人ひとりの業務負担を軽減し、離職を避けて安定的に働き続けることにも繋がります

介護ロボット導入のデメリット

  • 導入事例が少ない
  • 操作に慣れるまで時間がかかることがある
  • 設置スペースの確保が必要

介護ロボットは導入コストがかかるため、現場に普及しきれていない実情があります。そのため参考事例が少なく、施設間での相談や情報共有はまだまだ難しいでしょう。
また複雑な機能が搭載されている介護ロボットの場合、使い慣れるまで時間がかかってしまうことがあります。日々の業務が忙しいと、なかなか新しい機器を導入するには至らないという意見も聞かれます。
さらに大型の介護ロボットの場合、設置スペースが十分に確保できるかどうかも重要な課題となります。

まとめ

介護ロボットの具体的なイメージが沸いてきましたか?
今後は省スペースかつ低価格な介護ロボットの普及が進むと良いですね。

今はまだ介護ロボットの導入が進んでいない事業所でも、今後はIT導入補助金などの普及に伴い、将来的には導入される可能性が十分にあり得ます。
そういったときにどのような介護ロボットがあって、どのように活用するのがベストなのかを知っておくと、スムーズに使い始めることができるのではないでしょうか。

利用者と介護職員の双方にメリットがある介護ロボットは、介護業界の未来に欠かせない存在であると言えます。

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