ケア資格ナビ> 医療事務ガイド> 診療報酬請求事務能力認定試験
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診療報酬請求事務に携わる人の資質の向上を図るための試験で、医療機関からの評判も高い、レセプト作成業務に特化した資格です。
分野 | 医科、歯科 |
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合格率 | 医科 30%前後/歯科 40%前後 |
受験資格 | なし |
試験内容 |
学科試験/医療保険制度その他法令等に関する問題及び診療報酬点数表に関する問題/計20問(択一式) 実技試験/医科:作成問題2問(外来1問、入院1問)歯科:作成問題3問(外来) |
試験時間 | 3時間 |
合格基準 |
医 科/学科試験 60点以上(100点満点)・実技試験 85点以上(100点満点) 歯科/学科試験 80点以上(100点満点)・実技試験 75点以上(100点満点)※第45回試験結果より 学科試験及び実技試験の合格ラインのいずれも満たす者を合格とします。※合格ラインは実施回によって変更される場合があります。 |
試験日 | 年2回(7月、12月) |
受験料 | 9,000円(税込) |
試験会場:札幌市、仙台市、さいたま市、千葉市、東京都、横浜市、新潟市、金沢市、静岡市、名古屋市、大阪府、岡山市、広島市、高松市、福岡市、熊本市、那覇市
主催団体:公益財団法人 日本医療保険事務協会
試験開始年度:1994年
合格率は30%前後で、数多くある医療事務資格の試験の中では難易度が高めと言えそうです。すでに医療事務に従事している人の能力の向上を目的とした試験ですが、実務経験のない人でも取得することができ、医療事務に必要な知識と実践力を身に付けていることが証明できます。
試験会場への診療報酬点数表及びその他の資料の持ち込みは自由です。ただし、パソコンや携帯電話などの電子通信機器は持ち込みできません。
学科試験
医科・歯科とも5者択一式のマークシート方式で、全20問(全80記述)出題されます。各問題につき4記述、正しい文章を問われる形式で、5つの選択肢から正しい組み合わせを選んで解答します。
出題範囲
試験対策
全20問のうち16~17問が診療報酬等の範囲から出題されます。残りの3~4問は、医療保険制度等や医療関係法規などの診療報酬以外の範囲から出題されます。
診療報酬の算定方法については、初・再診料・入院料・医学管理等・手術など、広範囲に渡り出題されます。また診療報酬の改定時には、改定項目の内容を確認しておきましょう。全20問中約8割が診療報酬点数表からの出題となるため、点数表の構成をしっかり把握しておくことが重要と言えそうです。
実技試験
診療録(カルテ)から手書き方式で診療報酬明細書(レセプト)を作成する試験です。医科は外来から1問と入院から1問の計2問、歯科は外来から3問出題されます。
出題範囲
診療報酬請求事務の実技
試験対策
外来レセプト作成は基本的な点数算定とレセプト記載を問う問題、入院レセプト作成はボリュームもあり、幅広い点数算定の知識が要求される問題となることが多いようです。
正確にレセプトを作成するためには、カルテから算定条件の把握や診療行為別の点数算定、算定漏れやレセプトへの記載漏れがないよう記載方法にも慣れることなどが大切です。試験の際は、ボリュームのある入院レセプトになるべく時間を充てられるよう、外来レセプトを短時間で仕上げるようにしたいですね。
試験に合格するためには学科試験・実技試験ともに合格ラインを満たす必要があります。試験時間である3時間の時間配分も重要となってきます。実技の入院レセプトや学科試験に時間をかけ過ぎないよう、残り時間に気を付けましょう。
また試験会場に持ち込み可能な診療報酬点数表や参考資料を、うまく活用できるかどうかもポイントとなりそうです。