ケア資格ナビ> 医療事務ガイド> 医療事務を公的職業訓練で受講する
※表示の最安講座・最短期間はこのサイトで紹介している一例であり、地域・コースによって差があります。
※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。
医療事務の資格は、スクールや専門学校に通って目指したり、独学で目指すことで取得できますが、その他に離職中の人であればハローワーク(公共職業安定所)の職業訓練コースで医療事務講座を受けられる可能性があります。
公的職業訓練とは、就職に必要な職業スキルや知識が得られる訓練制度のことです。ハローワークの公的職業訓練には国と各都道府県が実施する公共職業訓練(離職者訓練)と、民間訓練機関が実施する求職者支援訓練があります。
公共職業訓練(離職者訓練)と求職者支援訓練はそれぞれ受講対象者が定められています。
受講対象者
受講対象者は、更に受講条件を満たすことで公的職業訓練の受講が可能となります。受講条件は訓練実施機関により異なりますが、東京都の場合は以下の通りです。
公的職業訓練の受講条件
受講料は無料(教材費などは実費)で、その他受講手当・通所手当(交通費)などがもらえることもあります。また公的職業訓練には各都道府県がスクールに委託しているものがあり、家の近くのスクールで講座が受けられることもあります。
公的職業訓練では受講条件が設定されているうえに、講座ごとに募集定員も決まっているので、誰もが受けられるものではありません。まず受講申し込み時に提出した書類で選考が行われ、講座によっては筆記試験や面接を実施することもあります。
公的職業訓練の開始時期は講座により決まっており、開始日の2カ月~3カ月前から募集が開始され、3カ月~4カ月かけて医療事務に必要な知識や技術を学びます。スクールの講座は始めたいと思ったときに学習を始めることができ、通信も利用できます。
公的職業訓練校 | スクール | |
---|---|---|
受講対象者 | 条件あり | 条件なし |
受講期間 | 3~4カ月 | 1~4カ月 |
受講スタイル | 通学 | 通学or通信 |
受講時間 | 平日 | 平日・夜間・土日 |
受講費用 | 10,000~30,000円前後(教材費等) | 30,000~100,000円前後 |
医療事務の資格を公的職業訓練で取得する場合、受講開始までに多くのプロセスが必要です。
また公的職業訓練を受けたいと思っても「希望する時期に開講していない」「募集定員以上の応募があって選考から漏れた」などの理由で受けられない可能性もあります。
求職者支援訓練を利用した場合は、合格して受講を開始した後も、決められた日程(平日5~6時間程度)で通学しながら、月1回指定日にハローワークへ行き就職相談を受けなければなりません。
スクールの場合は希望すれば誰でも受講でき、すぐにでも開始することができます。急な用事で受講できなかったときの振替や、夜間や土日に受講できるスクールも多くあるので、働きながらでも短期間で学習できます。さらに通信講座を選択すれば、スクールに通うことなく自分のペースで学習を進められます。
公的職業訓練は受講料が無料なのが大きな魅力ですが、医療事務講座は特に人気講座なので倍率が高い傾向があります。
医療事務を公的職業訓練の対象としている自治体は多いので、受講条件に該当する人は選択肢の一つとして考えても良いかもしれませんが、「仕事を続けながら」「すぐに開始して」「短期間」で資格を取得したい人であればスクールの受講がおすすめです。