介護・福祉・医療資格講座紹介
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超高齢化社会の影響のもと、介護系の仕事の需要は年々高まっています。「介護の仕事に携わりたいけれど、体力面で自信がない……」「前職で培った事務スキルをいかして、介護業界に携わりたい」そんな人々がこぞって取得しているのが、『介護事務』の資格です。
介護事務を学習する上で大切なのは、「介護報酬請求業務(レセプト作成)」のスキルを身につけることです。介護報酬を公費として国民健康保険団体連合会に請求する、という重要な仕事であるがゆえに、このスキルを持っているかどうかで、即戦力となる人材であるか否か判断されます。
それでは、介護事務とは具体的にどんな仕事をこなし、取得によってどのようなメリットが得られるのか、次の項目から詳しく見ていきましょう。
介護サービスを利用した場合、実際にかかる費用の1割(年間所得や家族構成によっては2割の場合あり)を利用者自身が負担し、残りを介護保険と市区町村が負担しています。この利用料を国に請求するため、介護給付費単数表と介護給付費明細書(レセプト)を作成する業務こそが、介護報酬請求業務です。介護事務の仕事の中で最も重要な業務と言っても過言ではありません。
このため、月に一度の請求業務の時期が最も忙しく、専用のソフトを用いてデータの入力とチェック、伝送を行っていきます。その他の時間は施設の受付・介護職員のシフト管理・給与の計算・ケアマネージャーのサポートなどといった、庶務業務に従事することが多くなるでしょう。
介護事務の労務は月初に集中する分、業務にムラが出ることも特徴のひとつ。そのため、現在では介護士やケアマネージャーなどが介護事務を兼任するケースも増えているようです。これから介護職員として勤務することを考えている人は、あらかじめ介護事務の資格を取得しておくと、就転職に有利となるでしょう。
介護サービス利用者の急増にともない、巨大な需要を秘めた介護業界は、少なくとも向こう20年間は拡大が保証されている、非常に稀有な業界です。その中でも介護事務は、民間事業者・老人保健施設・特別養護老人ホーム・訪問看護ステーション・在宅介護支援センター・介護サービス人材派遣・病院・診療所など、幅広い現場で必要とされています。基本的なスキルは全国で通用しますので、家庭の事情で転居したとしても職場を見つけやすいという利点も。
正社員・アルバイト・パート・派遣など、多様な勤務スタイルの中から自分に合った形態を選べることも、介護事務のポイントの一つ。結婚したら短時間パートとして働き、子育てが一段落したら正社員に復帰するなど、人生のライフスタイルに合わせて働き方を調整することができます。また、一度資格を取得してしまえば、生涯役立てることができる内容なので、ブランクがあっても復職しやすいという特徴があります。
力仕事が必要になる介護職員に対し、介護事務はデスクワークが中心になるため、中高年になっても経験をいかして働き続けられます。実際の現場でも20代~40代、50代まで幅広い世代の女性が活躍しているようです。現時点では介護職員として働いている人が、将来のことを考えて予め介護事務資格を取得しておくというケースもあります。
資格勉強を通じて介護保険制度への理解が深まり、介護サービスと請求の関連性や、手続きの流れについてのエキスパートになることができます。こうした介護保険制度への理解は、今後ケアマネージャーや介護福祉士などを目指すことになった場合において、非常に役立つに違いありません。
また、介護事務を通して身についた事務処理能力は、どこの企業においても重宝されるでしょう。併せて勤怠管理なども行ってゆく場合、日頃から職員と連携を取るためコミュニケーション能力も身につきます。
いかがでしたか?
介護保険制度はまだ成立して間も無く、専門の知識を持った人はほとんどいないのが現状です。こうした中、介護保険に関する深い理解を持っておくと、身近な人に有益なアドバイスをすることができ、非常に有意義に活用できるはずです。
今後も拡大してゆく介護需要に備えて、ぜひ早い段階での資格取得をおすすめします。