介護・福祉・医療資格講座紹介
ケア資格ナビ> 介護職員ガイド
医療技術が進歩するなか健康寿命は延びてはいるものの、日本では高齢化が加速し介護を必要とする人は年々増えています。
介護職員は、介護を必要とする高齢者をサポートする重要な役割を担っていますが、
そんな介護職員にはどのようにしたらなれるのでしょうか?
介護職員のなり方をはじめ、仕事内容や活躍の場、必要な資格などを
こちらの記事で詳しくご紹介していきます。
介護職員とは、一人で生活をすることが困難な高齢者や障がい者の生活全般をサポートするスタッフです。
加齢や病気で体が思うように動かなくなった高齢者や認知症の高齢者に対し、日常生活が送れるようにケアをしていきます。
単なる日常生活のサポートだけでなく、高齢者一人ひとりの尊厳を守り、充実した毎日を過ごせるよう自立支援を促すことも介護職員の大切な役割のひとつです。
介護職員には、介護の求人に応募し採用されればなることができます。必ずしも資格や経験がなくてはならないわけではありませんので、無資格・未経験から介護の仕事をはじめることも可能です。
福祉系高校や福祉の専門学校で「介護福祉士」を目指し、介護福祉士試験に合格して介護事業所に就職する人もいます。
違う業界から転職して介護職員となって活躍している人や、40代以上で新たに介護職員になる人もたくさんいることは、介護業界の特徴ともいえます。
介護職員になるには資格は必須というわけではありませんが、他業界から転職してくる場合、介護のスタート資格である「初任者研修」の資格を取得してから介護の仕事に就く人も多くいます。
資格がなくても介護職員になることはできるのに、多くの人が資格を取得するのはなぜなのでしょうか。
介護業界の場合、未経験でも介護の資格を持っていれば給料ベースがスタートから違う場合や資格手当がつくなど、給料が優遇されることがほとんどです。
介護の仕事は施設なら無資格でも可能ですが、訪問介護事業所で働く場合は初任者研修以上の資格が必要です。待遇の良い求人は初任者研修以上の資格を求めるところが多く、資格があることで就職先の選択肢が増えます。
介護の仕事は高齢者に直接触れて行う仕事がメインです。正しい介護方法を学ぶことで、自信を持って介護の仕事をスタートできます。
これらの理由から、多くの方が介護の仕事に就く前や就いてすぐに資格を取得しています。
介護職員は、介護を必要とする人が日常生活を営むためのサポートを行います。サポートは大きく2つに分けられます。
です。
入浴や着替え、排泄や食事などを高齢者の身体に直接触れながらサポートします。
身体介助のやり方は、高齢者の状態によっても変わってきます。例えば食事の介助をする際、自分で食事をすることが困難な高齢者でも、そしゃくや飲み込む力は人により違うため、利用者の状態やペースに合わせてサポートする必要があります。
着替えや排泄でも自分でできそうな部分はできるだけ自分で行ってもらうなど、高齢者自身の残存機能をできるだけ使ってもらいながら、機能が衰えないように介助を行います。
一人で通院したり、外出することが困難な高齢者に付き添ったり、薬の飲み忘れや誤飲を起こさないよう服薬管理なども行います。
生活援助はおもに訪問介護サービスで行われます。サービスを利用する高齢者の自宅で、掃除やゴミ出し、食事の準備や洗濯など一般的な家事の援助を行います。
清掃の手順や食事内容は、高齢者の希望に合わせて行います。また、生活に必要な日用品の買い物などを高齢者の代わりに行うこともあります。
同居の家族がいた場合でも、同居家族分の家事を行うことはなく、あくまで支援が必要な高齢者のサポートのみを行います。
身体介護や生活援助は一人ひとりに合ったサービスを提供し、高齢者の価値観を尊重しながら、自立した生活を営んでもらえるようにサポートします。
職場や提供するサービスの種類にもよりますが、介護職員は上記の仕事のほかにも車での送迎、施設や事業所の清掃、介護情報の記録をはじめとする事務作業なども行います。
介護職員は数多くの就職先があります。訪問系サービスにあたる訪問介護事業所、通所系サービスにあたるデイサービス、施設・居宅系サービスにあたる特別養護老人ホームなどです。
サービス形態により特徴があり、例えば訪問介護事業所に就職すると介護サービスを利用する高齢者の自宅で身体介護や生活援助を行うことになり、入所施設に就職すると夜勤があることもあります。
サービス形態により活躍の仕方が変わりますので、それぞれの特徴を調べて自分に合った就職先を選びましょう。
訪問介護 | 通所介護(デイサービス) |
介護付き有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) |
特別養護老人ホーム | 介護老人保健施設 |
グループホーム |
求人を探す際には給料などの待遇面ばかりを見がちですが、前述したように介護職員の仕事は介護サービスの種類によって働く時間帯や業務内容が変わります。
介護の求人を探す際は、どのようなサービス形態でどのような業務内容なのかをしっかり確認することが大切です。
例えば、施設など高齢者が入所している職場では、正社員の場合は夜勤がほぼ必須となります。デイサービスは夜勤がありませんが、車での送迎があったり、夜勤のある施設よりも給料は低めの傾向になります。
サービス形態や施設の種類により高齢者の要介護度も変わりますので、身体介護を行う度合いも変わってくるでしょう。
自分の生活スタイルや働く価値観に合った職場を選ぶことが、仕事を探すポイントになります。
介護職員の資格には、介護業務未経験でも取得できる「介護職員初任者研修」「実務者研修」のほか、実務を3年以上経験し実務者研修を修了すると受験できる「介護福祉士」などがあります。
介護業務未経験の場合、まずは介護の基礎を習得できる介護職員初任者研修を修了し、実務者研修・介護福祉士と順にステップアップしていくとスムーズにスキルと知識を習得していくことができます。
介護の施設や事業所の中には、資格取得を推奨し、取得費用の補助が出る職場もあります。働きながら資格取得を目指す人も多いため、資格取得のためのスクールも通いやすい曜日や時間帯に開講されています。
介護の資格にはそれぞれ特徴があります。
特徴を確認して、あなたが取得するのに適した資格を探してみましょう。
介護の資格 | 特徴 | 講座資料 |
---|---|---|
介護職員初任者研修 (初任者研修) |
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実務者研修 |
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介護福祉士 国家資格 |
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* 自治体によって要件が異なります。詳しくはご確認ください。
介護職員は求人も比較的豊富にあり、働き方が選びやすい職種です。長く働き続けたい人やライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい人に向いています。
介護職員は働けば働くほどキャリアを積むことができ、介護福祉士やケアマネージャーを目指すこともできます。長く継続的に働きたい人は、モチベーションを保ちながら仕事を続けられます。
求人も豊富なため、一度辞めても再就職がしやすい傾向があります。
夜勤だけの勤務もできるので、ダブルワークをしたい人にもおすすめです。登録制の訪問ヘルパーなら1時間の勤務から可能な職場もあります。
限られた時間を使って「入浴介助」「送迎」など特定の業務のみ担当する短時間勤務も可能です。
半日型のデイサービスなどでは午前や午後に限定された勤務を選択することもできます。
介護職員は正社員として働けるほか、子どもがいる人の場合はパートとして何年か勤務したのち、子どもの手が離れたときに正社員やフルタイムパートにシフトチェンジすることも可能です。
介護職員として勤めた後、実務者研修や介護福祉士などの資格を取得し経験を積むことでサービス提供責任者や生活相談員*に就くことも可能です。
自分に合う働き方を選んで、ぜひ介護職員として活躍してください。
* 自治体によって要件が異なります。詳しくはご確認ください。