ケア資格ナビ> リフレクソロジストガイド> リフレクソロジーを仕事に！　リフレクソロジー講師インタビュー

介護にも役立つ、池袋のリフレクソロジー養成講座とは？

リフレクソロジーはこの10年で急速に認知・発展してきました。ＪＲＥＣ日本リフレクソロジスト認定機構理事の川口香世子先生は、ボランティアを通じていち早く介護にリフレクソロジーを取り入れ、現在も継続して活動しています。先生に、仕事の原動力についてお話を伺いました。

本当に必要な人に、本当に必要なトリートメントを届ける

--先生はどのようにしてリフレクソロジーの勉強を始めたのですか？

今でこそリフレクソロジーは日本でも認知されてきていますが、私が目指した20年前は学べる場所がありませんでした。当時、企業で秘書の仕事をしていて、お給料はちゃんといただけるし、有給休暇もあり安定した仕事だったのですが、ふと先が見えたように感じたのです。それで仕事を辞め、アロマセラピーの講義を1年間受けたんです。アロマの講義をされていたイギリス人の先生が「次に習うならリフレクソロジーがいいんじゃない? 」とおっしゃって、先生を追いかけリフレクソロジーを習いにイギリスへ行きました。今になって考えると、アロマとリフレクソロジーを同じ系統で勉強できたことは良かったかもしれませんね。

--卒業後はどのようにお仕事をスタートされたのですか？

卒業後は日本で開業しました。また、同時にボランティアで、重度の障害を持つ人が通所するセンターへ行きました。勉強をしたとはいえ経験は少なく下手だったのですが、足のトリートメントをさせていただくことになったんです。そこでの経験からアロマやリフレクソロジーが本当に必要な人は、病気や障害がある人なのではないか、お金にならなくても、精神的な満足感を得られる仕事はここにあるのではないか、と思うようになりました。本当に必要な人に、本当に必要なトリートメントを届けるということをしなければいけないと感じたのです。初めてリフレクソロジーを仕事として意識した瞬間かもしれませんね。

--医療、介護の現場でリフレクソロジーが役立てられているお話を聞かせてください。

ボランティアなどで特別養護老人ホームなどに行って感じるのは、顔色は介護士の方も気を配られるのですが、足には注目していないということ。ズボンや靴下をはいていて、足を見る機会があまりないのです。リフレクソロジーは足裏にある特定の反射ゾーンを刺激することにより、血行を促進し、身体の新陳代謝を活発にさせるもので、足の状態から身体全体を見ていきます。足の左右の温度や色が違うことから、動脈硬化が見つかることもあるんですよ。もうひとつ、リフレクソロジーの良さは、心に働きかける効果があること。顔見知りの看護師さんや介護士さんが、10分でも自分のために時間を割いて足をさすってくれるというのは、患者さんにとってとても嬉しいことです。手のぬくもりが触れるだけでお腹の痛みが和らいだという経験をしたことがある人は多いでしょう。利用者さんのことを心配だという気持ちは、ちゃんと手を通して伝わるのです。今後、リフレクソロジーは、医療や介護の現場でもっと活用される時代になるでしょうね。施設や在宅で闘病されている人のために出向いていく形態も増えると思います。

真剣にやっていれば、必ず変化が起きます

--仕事の原動力について教えてください

人の役にどれぐらい立つことができるかで、人間の価値が決まるのではないかと思った時がありました。どういう形で役に立つかは人それぞれの立場で違いますが、自分の出来る範囲で、人のために動けるかというのが大事ではないかと考えていました。とはいえ、自分が自分らしく、自分でいいと思えるために何をしたらいいのかを考えながら、普通に大学を卒業し、秘書になり…自分はこれでいいのかと悩んだ苦しい時間がありました。人と深い部分で関わらなければならない現場で、時には傷つきながら、真剣に取り組まなければならないという状況があったからこそ、この仕事に誇りを持てるのだと思います。真剣にやっていれば、必ず変化が起きます。お客様が来てくださって、トリートメントをするうちに小さな変化が生まれて、何もできることがないと無力に思えた自分が人の役に立てたと思え、満たされた瞬間に出会える。未来を変えるのは、自分次第なんだと思います。

[取材協力]
JREC日本リフレクソロジスト認定機構理事　川口香世子様
JREC日本リフレクソロジスト認定機構：東京都豊島区南池袋1-25-9 今井ビル5F
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