ケア資格ナビ> 歯科助手ガイド
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※タイミングにより最安講座の募集が終了している場合があります。
歯科助手は歯科医院などで歯科医師・歯科衛生士の診療補助や、受付事務などの仕事を行います。
歯科助手には国家資格はありませんので、資格を取得しなくても仕事に就くことはできますが、民間の団体が認定する資格を取得しておくと、スムーズに働き始めることができます。
歯科助手の資格には、歯や口腔内の基礎知識、診療報酬請求や受付事務の仕方などを学んで取得する資格や、診療補助に必要な器材操作や材料準備などを学んで取得するような資格があります。
それらの資格は、学科試験や実技試験に合格することで取得できたり、講座を修了することで取得できたりします。
カリキュラムは現場の仕事に役立つ内容で構成されていますので、資格を取得することで歯科助手としてのスキルを身につけ、実際の現場の仕事にいかすことができます。
歯科助手の資格を取得するメリットは、3つあります。
くわしくご紹介します。
歯科助手の資格は、3・4カ月程度の短期間から取得できます。
スクールでは実際の歯科医院で撮影されたDVD教材やスクール独自のテキストを使って、効率よくカリキュラムを進めます。
カリキュラムは診療補助に役立つ内容や、歯科事務の業務をするのに必要な医療保険制度や診療報酬請求について、短期間で学べるようになっています。
歯科医院で働きたい人や早く就職したい人には、魅力のある資格です。
スクールで学び、資格を取得するには「費用がかかる」と思われがちですが、歯科助手の資格取得費用は比較的おさえられています。
歯科助手の資格講座の一例を見てみると、スクールでは通信講座で授業を開講しており、添削問題を3回程度クリアすれば資格が取得できるようになっています。
さらに、「実力診断テスト」を解いて知識の定着を深めながら進めていくので、効率よく学べます。
歯科助手の資格は、他の医療系資格より比較的費用がかかりませんので、高額な出費は避けつつも、資格を取得し安定した収入を得たい人にはオススメです。
歯科助手には、採用されやすくなる方法があります。
それは、短期間で開催される歯科助手講座を受講し、資格を取得することです。
歯科助手の仕事には、診療報酬請求の仕事や診療補助の仕事があり、これらは未経験の人からは「難しい」と思われがちです。
入職前に独学でスキルを身につけるのは難しいため、事前にスクールで学んで資格を取得し、求人採用の際に自分の能力の証明としてアピールするのが良いでしょう。
現場は毎日患者の予約があり忙しいため、一から教えなくてはならない未経験者よりも一歩リードすることもできます。即戦力に近い人材として職場から期待されるでしょう。
歯科助手の資格は、それぞれ取得方法が異なります。
歯科助手の資格を取得するには、スクールや団体の講座を受講し、修了と同時に資格が取得できるものや、試験に合格することで資格が取得できるものがあります。
資格が取得できるスクールや団体では、通学講座や通信講座が開講され、学び方を選択できるようになっています。
資格取得を目指す場合には自分のライフスタイルにあった学び方で、無理なく資格を取得することができるでしょう。
歯科助手のスクールでは、どんなことを学んでいるのでしょうか。
歯科助手講座の内容の一例をご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
デンタルアシスタントとは |
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歯の知識 |
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歯の疾患 |
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歯周疾患 |
|
医療保険制度 診療報酬請求事務 |
|
歯科助手講座のカリキュラムは、歯科医院内で行われている業務が網羅された内容になっています。
歯科助手の講座では現場で仕事をするために、専門用語による指示に適応できる能力を身につけます。
仕事の中には受付業務やレセプト作成も含まれる場合があるため、マナー接遇やパソコンスキルも学んでおくと良いでしょう。
しかし歯科助手講座の資格によっては学ぶ内容が異なりますので、受講する講座で学びたい内容が学べるか、きちんと確認する必要があります。
以下で具体的に見ていきましょう。
スクールで取得できる歯科助手の資格を選ぶときには、チェックしておいたほうが良いポイントがあります。
スクールで取得できる資格には、それぞれ特徴があるからです。
2つのチェックポイントを見ていきましょう。
まずどの資格を取得するかを決めるときは、スクールで学べる内容を確認すると良いでしょう。
スクールで取得できる歯科助手の資格には、レセプト作成を行う事務的スキルを磨くための資格や、診療補助について学べる講座などがあります。
歯科助手の講座は数種類あり、スクールも異なります。
資格によっては、事務的スキルを磨くのみの資格、診療補助のみの資格もありますので、学べる内容の確認は重要です。
歯科助手の講座は、資格によって取得できるまでの期間が異なります。
定期的に開催している講座もあれば、年に何回しか開催していない講座もあります。
講座の開講のタイミングも異なりますので、資格を取得したいと考えたら、自分が学べるタイミングで講座が開講しているかチェックしてみましょう。
歯科助手とは、歯科医院の中で歯科事務としての仕事を行ったり、診療補助を行ったりするなど、一日の中で大変多くの仕事をこなしています。 仕事内容を具体的にご紹介しましょう。
歯科医院には、数多くの器具が存在します。
歯科助手はその器具を準備し、医師に手渡す仕事を行います。また口の中を治療するため、器具の消毒滅菌、メンテナンスは大切です。
歯科助手の仕事をスムーズに行っていくためには、使用する器具類についてまずは名称をしっかりと覚え、専門用語を理解する必要があるでしょう。
歯科助手が行う診療補助には、さまざまな仕事があります。
患者のカルテを用意し、レントゲンを取るときには、場所の案内やレントゲンの高さを調節するなどの準備を行います。
また、歯型をとる印象材や穴を埋める際に使用するセメント類を治療時に使えるよう、治療前に材料の粉や液体を混ぜ合わせる作業(練和)をします。
ときには歯の石膏模型を作ったり、口腔内の唾液を吸い取るバキューム操作を行ったりもします。
歯科助手が歯科事務として、患者や業者などへの受付業務を行う場合もあります。
患者には問診票を記入してもらい、順番が来たらユニット(治療時に座る椅子)への案内を行います。
子どもが治療するときは、緊張していたり、泣いて嫌がったりすることもあるので、医師が診察しやすいよう、声かけを行ったりする場合もあります。
診察が終わったあとの会計業務を行う場合もあります。このように見ていくと歯科助手は、 ひとりの患者の診察が終わるまで、終始業務を行うことになります。
歯科医院の診察は予約制で行われているところが多く、受付方法は電話・予約サイトなど多様です。
予約を取りたい患者、キャンセルしたい患者などに対して対応します。
業者からの電話や問い合わせなどもあります。歯科医院の顔となる電話応対で、話し方は大切です。
受付業務と合わせて相手に失礼のないよう、きちんとした対応を行いましょう。
歯科医院の収入源となる大切な診療報酬請求を、歯科助手が行う場合もあります。
レセプトと呼ばれる「診療報酬明細書」を作成し、診療報酬を国保連(国民健康保険団体連合会)に請求します。
最近の歯科医院でのレセプト業務では、歯科用のレセプトコンピュータを使っているところが多いので、一般的なパソコンスキルがあると良いでしょう。
毎月一度は必ず行う業務です。締め切りを守り、ミスがないようていねいに行いたいものです。
歯科医院の治療では、大変多くの歯科材料や薬品などを使います。
それらはどれをとっても治療には大切な備品となりますので、その備品の在庫管理は日頃からチェックし、不足する場合には発注する必要があります。
歯科医師や他のスタッフと連携しながら、どのタイミングで発注したら良いかなど、連携をとっておくようにしましょう。
歯科医院内は清潔であることが前提ですので、出勤時や退勤前に院内の清掃や消毒を行います。
また院内環境を整える仕事を歯科助手が行う場合もあります。
子どもが怖がらない工夫、清潔感を出す工夫など、医院内に入りやすく治療時に和みやすい雰囲気にすることが大切です。
以上のように歯科助手には大変多くの仕事がありますが、診療は時間内に終わらせる必要があります。
歯科助手は患者のカルテを見て、その治療に必要な器具や材料、薬品などをすばやく準備できるよう求められています。
そんな忙しい歯科医院にとって歯科助手は大切な存在ですが、どのような働き方ができるのでしょうか。
歯科助手の仕事は正社員としても、パート・アルバイトとしても働けます。
歯科医院は午前、午後と時間を区切って診療しているところが多く、日曜日が休みのところも多いため、オンとオフの切り替えがしやすく女性に人気があります。
また歯科医院は全国どこでも開業しており、歯科助手としてのスキルを身につけていれさえすれば、引っ越しをしても引っ越し先で就業することが可能です。
経験を積み重ねれば、年齢が高くなってもニーズはあります。
したがって歯科助手として働くことは、「ライフスタイルの変化にも対応できる」働きやすい仕事と言うことができるでしょう。
歯科医院には歯科医師のほかに、一般的には歯科助手や歯科衛生士がいます。歯科助手と歯科衛生士には、さまざまな点で違いがあります。
違いはどんなことにあるのでしょうか。
項目 | 歯科助手 | 歯科衛生士 |
---|---|---|
資格の種類 | 民間資格 | 国家資格 |
資格取得所要期間 | 最短3・4カ月~ | 3年~4年程度 |
学費 | 最安4万円程度~ | 350万円前後~(3年間) |
受験資格 | 受験資格なし | 受験資格あり |
難易度 | 講座修了で資格取得などあり | 93.3%(令和3年度) |
仕事内容 |
|
|
歯科衛生士は国家資格のため受験資格が必要ですが、歯科助手の資格には受験資格は不要です。
資格取得までの期間や学費にも大きな差があり、仕事内容も異なります。
一方、歯科助手にもデメリットがあります。
診療の中で歯科助手は可能な範囲の業務を行いますが、歯科衛生士の方がより専門的な業務を行うため、歯科衛生士との給料に差が出ることがあります。
しかし歯科衛生士の資格を取得するには、前述したように歯科助手より長い年月と学費をかけて資格を取得しなければなりません。
このことから短期間で資格が取得でき、学費も経済的な歯科助手なら、「コストパフォーマンスが高い」と割り切って仕事をすることも可能でしょう。
このように歯科助手として働くには、心得ておいたほうが良いこともありますが、昨今の歯科助手の就職事情とはどのようなものなのでしょうか。
歯科医院はコンビニよりも多い時代です。そのため、歯科助手の求人は多く、あちらこちらで募集の文字を見かけることができます。
長年、歯科衛生士は不足の状況に陥っており、有効求人倍率は2.81です。介護職員の有効求人倍率が3.43ですので、それに迫る勢いです。
不足している歯科衛生士のポジションを補う形で、歯科助手は活躍しています。
ただし女性の多い職場なので、人間関係で気を遣うこともあります。
未経験で就業すると専門用語が多数飛び交って気後れしてしまい、長続きしない現状があることも否めません。
未経験で就業できる割には専門的な仕事が多数あり、迅速さも求められますので、仕事に慣れるまでに時間がかかると思って就業にのぞんだほうが得策でしょう。
出典:職業情報提供サイト jobtag 厚生労働省『施設介護員』
職業情報提供サイト jobtag 厚生労働省『歯科衛生士』
歯科助手の給与は月給で20万円程度~ですが、24万円程度~の募集が多数あります。
時給にすると1,000円程度~ですが、1,400円程度~の時給で募集をしている場合もあります。
派遣で働いたほうが、パート・アルバイトとして働くよりも高時給の傾向です。
歯科衛生士の所定内給与額*が、24万円程度ですので、職場を選べば収入としては、歯科衛生士とそれほど変わらない収入を得て、働くこともできるということになります。
歯科助手の場合、歯科医院によって待遇が異なります。
人材不足を補うために、子育てサポートを行っているような歯科医院もありますので、求職の際にはどのような待遇で働けるのかをしっかり確認して、応募すると良いでしょう。
* 決まって支給する現金給与額のうち、超過労働給与額を差し引いた額
出典:厚生労働省「令和2年 賃金構造基本統計調査」 歯科衛生士記載
歯科助手には、専門的な知識やスキルが必要ですが、その能力を兼ね備えていると、就職や転職がしやすいということをご紹介してきました。
歯科助手は仕事に誇りが持てる、やりがいのある仕事です。 「未経験でも歯科助手を目指してみよう!」と考えたら、どのような方法で就業するかを考えてみましょう。
歯科助手の資格が取得できるスクールでは、就職サポートも行っています。 スクールで学べば、これから歯科助手になろうという人をしっかりと応援してくれることでしょう。