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介護職員初任者研修とは?講座を一覧比較

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更新日:2021年12月15日

目次

介護職員初任者研修とは

介護職員初任者研修は、介護職員として働く際に必要な基礎的な知識や技術を身に付けられる資格です。

以前にあった「ホームヘルパー2級」に相当する資格で、介護初心者なら最初に取得しておきたい資格です。

初任者研修はどなたでも理解しやすいようにカリキュラムが構成されていますので、介護についてまったく知らない方でも介護の基本を無理なく習得できます。

他資格の有無や学歴などの受講要件もなく最短1カ月で取得が可能で、介護資格の中でもっとも取得しやすい資格です。

初任者研修の資格は一度取得すれば全国どこでも通用し、就職先に困ることもありません。最近では家族の介護のために受講する方や子育てがひと段落した方、退職後のセカンドキャリアとして取得をする方もいます。

ホームヘルパー2級とどう違うの?

2013年4月1日の介護保険法施行規則改正により、「ホームヘルパー2級」は「介護職員初任者研修」に変わりました。変更された点は以下の通りです。

初任者研修 ホームヘルパー2級
施設実習 なし あり
修了試験 あり なし
「認知症ケア」の科目 あり なし
研修内容 どの介護事業所でも活躍できることを想定 訪問介護を想定

初任者研修のカリキュラムは、ホームヘルパー2級にあった施設実習がなくなり、代わりにスクーリング(通学)の時間が増えています。
ホームヘルパー2級にはなかった修了試験がありますが、試験は受講内容の確認レベルのもので、ほとんどの方がクリアできる試験です。
昨今の認知症患者の増加を反映して、「認知症ケア」の科目も追加されています。

ホームヘルパー2級が訪問介護を行うことを想定していたのに対し、初任者研修は訪問でも施設でも働けることを想定した内容になっています。

介護職員初任者研修を取得するメリット

初任者研修を取得するメリットはたくさんありますが、介護の実践方法を身に付けられ、就職にも困らない点は大きなメリットといえます。

以下の5つのメリットについてまとめてみました。

初任者研修取得のメリット
  1. 未経験でも就職・転職に結びつく!
  2. 給料が優遇!
  3. キャリアアップがスムーズにできる!
  4. 最短で訪問ヘルパーになれる!

1.未経験でも就職・転職に結びつく!

介護施設に就職する時、必ずしも介護資格は必須ではありません。しかし実際の求人を見てみると、「初任者研修以上の資格」を条件としている職場も少なくありません。

資格を持つことにより、応募できる事業所が増えます。初めて介護の仕事を目指す人は、初任者研修を取得すると就職先の選択肢が広がるのだ、ということを事前に知っておくと良いでしょう。

なぜ、就職先の選択肢が広がるの?

初任者研修を取得すると、基本的な介護の知識を一通り学んでいることが証明され、採用担当者は「指導時間をある程度短縮できる」と判断します。

さらに、研修期間中に正しい介護技術も会得しているので、「安心して仕事を任せられる」とも考えられます。こうした理由から、介護の現場では「無資格者よりも初任者研修の修了者を採用したい」という意欲が高まっているのです。

また求職者自身も、就職前に初任者研修を修了しておくことによって、事前に仕事内容のイメージを固めることができるので、スムーズに仕事をスタートできます。

いつ、どこでも求人が見つかる介護業界

昨今のコロナ禍や不景気に直面しても、介護職員は必要不可欠で仕事がなくなることはなく、資格を取得していれば安定して一定の収入を得られます。
また、40代以上でも正社員を目指すことができ、60代・70代で働いている方も多く、長く活躍できます。

どなたでも取得しやすい資格で、初任者研修ほど就職・転職に直結し、有利になる資格はほかにはほとんどないといえます。研修時間が短く費用も安いため、コストを抑えて短時間で介護の資格を取得したい方にはちょうど良い資格です。

2.給与が優遇!

介護職員の給与は夜勤の有無や雇用形態によって幅がありますが、資格があるかどうかによっても変わります。

初任者研修の資格を持っていると資格手当が支給されることもあり、無資格者よりも給与が優遇されます。
パートの時給も、初任者研修保持者が無資格者より50円以上高く設定されている職場もあります。

介護職員初任者研修 (平均月給)301,210円 (勤続年数)7.3年
介護職員(無資格) (平均月給)275,920円 (勤続年数)5.5年

なお、初任者研修を通じて正しい介護方法を身に付けておくと、肉体的・精神的負担が軽くなり長く働き続けることができるようになります。

参考:厚生労働省 令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要

3.キャリアアップがスムーズにできる!

初任者研修は、介護のキャリアパスにおけるスタート資格として位置づけられています。

キャリアパスとは、介護職員が目標を持ちながら長く働き続けられるように、国が提示したキャリアアップの道筋のことです。 「初任者研修→実務者研修→介護福祉士」のように、段階的に資格を取得してゆくことで、自然とキャリアアップを目指せる仕組みになっています。

資格を持ち実務経験を積むことで、リーダーや管理職などを目指すことができます。 仕事に対するモチベーションを保つことができ、頑張りに応じて確実に給料も上がっていきます。

4.最短で訪問ヘルパーになれる!

訪問ヘルパーとして働くには、初任者研修以上の介護資格が必須です。

初任者研修は介護資格の中でもっとも短期間で取得できる資格ですので、訪問ヘルパーとして働きたい方は初任者研修の取得が訪問ヘルパーになる最短ルートになります。

高齢化が進み施設入所への待機人数も多いなか、在宅介護の需要は高まっています。国でも住み慣れた地域や自宅で長く暮らせる体制を推進していることから、訪問ヘルパーはとても求められている職種です。

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実務者研修との違いは?

どなたでも取得できる介護資格には、初任者研修のほかに実務者研修があります。

初任者研修は最短1カ月で取得が可能ですが、実務者研修は介護の基礎から専門的な知識まで学ぶため、研修時間は無資格者の場合で約6カ月となります。

初任者研修と実務者研修の違い
初任者研修 実務者研修
研修時間 130時間 450時間(無資格者)
介護福祉士の受験資格 ならない なる
学習内容 基礎的な内容 専門的な内容もあり
費用 3~8万円程度 10~20万円台(無資格者)

将来的に介護福祉士国家試験を受験する場合は、3年以上の実務経験とともに実務者研修の修了が必要です。

介護業界で長く働きたい方は、キャリアアップの第一歩としてまずは初任者研修を取得し、その後に実務者研修を受講するとスムーズに介護福祉士を目指せます。

初任者研修は実務者研修と違い、介護福祉士の受験資格にはなりませんが、実務者研修を受講する際には初任者研修で学習した時間分は免除されますので、無駄になることはありません。

実務者研修と迷ったら

初任者研修を修了しておけば、実務者研修の450時間以上のうち130時間分が免除となり、受講期間も約2カ月短縮され通常約6カ月のところ4カ月程度で済みます。

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介護職員初任者研修の資格を取得するには?

初任者研修はスクールが開催している講座を受講し、全課程修了後に実施される修了評価に合格すれば資格を取得できます。

初任者研修の修了試験の難易度は?合格できなかった場合は?
試験の内容は学習してきたことを確認するレベルですので、授業をすべて受講しポイントを理解していればほぼ合格できるでしょう。難しい問題はなく、難易度は低いといえます。
万が一、筆記試験の合格基準に満たなかった場合でも、補講等で苦手な部分を学習し直し、基準に達成するまで再評価を行ってくれるスクールがほとんどです。

初任者研修の講座は「通学+通信」スタイルが主流です。実際に体を動かしながら学ぶ研修もあるため、15~17日の通学は必須となっています。

受講資格 どなたでも受講できます
開講時期 毎月開講
*日程はスクールによって異なります。
受講期間 通信・通学併用講座:1~4ヵ月程度
通学講座:1~2ヵ月程度
*週に通える日数により異なります。

働きながら介護職員初任者研修を取得するには?

初任者研修は仕事に就く前に取得するパターンと、働きながら取得するパターンが考えられます。

就職前に取得する場合は、じっくりと研修に時間を割くことができるので、その分早く修了できるというメリットがあります。週4日通学すれば、最短1カ月で資格を取ることも可能でしょう。

一方、働きながら学習する場合は、収入を得ながら効率よくキャリアアップすることができます。

この場合は通学に割ける時間が限られてきますので、週2日通って約2カ月で取得する、あるいは週1回通って4カ月で取得するのがおすすめです。多くのスクールでは、働いている方でも通いやすいコースを用意しています。

通信の学習時間は?

通信学習の課題は、受講期間内に計画的に進める必要があります。

【通信講座の学習時間の目安】
  • 約2カ月で修了:1日約40分程度
  • 約4カ月で修了:1日約20分程度

上記の時間を目安に学習を進めると、必要な科目を修了できる計算になります。

介護職員初任者研修の受講内容

初任者研修では「人の尊厳や権利」をはじめとする介護の理念や、安全で適切な介護を行うための知識と技術を学びます。

カリキュラムは介護の知識を養う「講義」のほか、実際に身体を動かしながら技術を学ぶ「演習」で構成されています。
科目は全部で10科目あり、学習時間の一部を通信学習で学ぶことができます。

講義で学ぶもの

  • 介護業務に必要な基礎知識
  • 介護職の職業倫理
  • 高齢者や障がい者の理解
  • 社会福祉制度 など

演習で学ぶもの

  • 高齢者の移動・食事・入浴などの基礎知識と技術
  • 基本的な介護全般の技術 など
初任者研修で学ぶ科目
項目 学習時間 通信学習可能な上限時間
1. 職務の理解 6時間
2. 介護における尊厳の保持・自立支援 9時間 7.5時間
3. 介護の基本 6時間 3時間
4. 介護・福祉サービスの理解と医療の連携 9時間 7.5時間
5. 介護におけるコミュニケーション技術 6時間 3時間
6. 老化の理解 6時間 3時間
7. 認知症の理解 6時間 3時間
8. 障害の理解 3時間 1.5時間
9. こころとからだのしくみと生活支援技術 75時間 12時間
10. 振り返り 4時間
合計 130時間 40.5時間

受講内容についてもっと詳しく知りたい方はこちら>>

修了評価

全課程修了後に1時間の修了評価が行われ、介護をするために必要な知識と技術が習得できているかを確認します。それぞれのスクールが独自の試験を行いますので、試験問題はスクールにより異なります。

出題範囲は32科目のすべてから各1題以上となっており、選択式・記述式どちらも含まれます。初任者研修には実技の授業もありますが、修了評価は筆記試験のみとなっています。

介護職員初任者研修のスクールの選び方

初任者研修のカリキュラムは決められていますので、スクールで学ぶ内容は基本的にはどこも同じです。そのため、実際は講座内容以外の部分を比較検討することになります。

様々なスクールの特徴を比べるのは大変ですが、当ページではスクール情報を一覧で比較したり、一括資料請求をして選ぶことが可能です。

ここではスクールを選ぶ際に注目すべきポイントについてご紹介します。

スクール選びのポイント
  1. 無理なく通学できるか
  2. 受講費用は適切か
  3. サポート体制は十分か

1.無理なく通学できるか

スクールの立地

初任者研修は数ある介護資格の中で、特に通学日数が多い資格です。日にちにして15~17日ほど通学することになりますので、通いやすさは重要なポイントです。自宅や職場から通いやすいか、車で行けるかなど立地を確認して選びましょう。

開講日程や週の講義回数

開講日程や開講コースはスクールによって変わってきます。1週間に通う回数で受講期間が変わりますので、短期間で修了したい方は1週間に多く通えるスクールを選びましょう。

働きながら取得する方は、自分の通える曜日に講座が開講されているか、土日コースがあるかなども選ぶポイントになります。

2.受講費用は適切か

費用の違いの理由を確認

受講費用は立地やスクールのサポート制度、キャンペーンなどによって変わります。単純に費用が高いか安いかのみを比較するのではなく、費用の違いの理由は何かを確認すると良いでしょう。

初任者研修の費用は3万円前後~8万円程度となりますが、一見高額そうなスクールでも修了後にスクールの関連施設や紹介施設に就職するなどの条件が合えば、キャッシュバックされて実質0円になることもあります。

安いスクールでも別途追加費用がかかる場合もありますので、複数の資料を並べてそれぞれの違いを比較し、検討すると良いでしょう。

一般教育訓練給付金など補助は使える?

初任者研修は、一般教育訓練給付金制度や助成金などの国や自治体の制度を利用することで、費用を安くできることがあります。制度の利用によりスクールに支払った費用の一部をハローワークや自治体から受け取ることができる場合がありますので、補助が使えるかどうかを確認しておくと良いでしょう。

ケア資格ナビでは教育訓練給付金の対象講座を一覧で確認できます。
一覧比較で都道府県を選択後に表示される欄に給付アイコンがある、または「給付金」と書いてある講座が対象です。

【給付金や助成金ってどんなもの?】

一般教育訓練給付金制度とは雇用保険の給付金制度です。現在、または過去に雇用保険に加入していた方のうち、条件を満たす方が対象となります。上記の方が指定の講座を受講・修了した場合、ハローワークより受講費用の20%~40%を受け取ることができます。

助成金は、指定の講座を受講・修了しかつ条件を満たした方が申請することにより、受講料の半額や10万円など一定額を、都道府県や市町村から受け取れる制度です。

3.サポート体制は十分か

振替授業は用意されている?

仕事や急用などでやむを得ず欠席をすることもあるかもしれません。振替がしやすいか、振替授業が無料か有料か、回数制限はあるかなども確認しておきましょう。

就職サポートは充実している?

多くのスクールでは就職支援を行っています。
関連の介護事業所に就職できたり、地域の介護事業所とのつながりで就職できるスクールもあります。

先々の就職を考えてスクールを選ぶと、資格取得後にスムーズに働きだすことができるでしょう。
就職実績を確認しておくこともおすすめです。

介護職員初任者研修 取得後に活躍できる場所

初任者研修の修了後に活躍できる場所としては、介護施設や訪問介護事業所など、多様なサービス形態の事業所が考えられます。

訪問介護事業所に就職した場合は、介護サービス利用者の自宅で介護の仕事をすることになります。

介護事業所のほかには、病院で医師や看護師の指示の下で患者さんの身体介助を行う介護職員もいます。介護タクシードライバーはリタイア後の再就職先として、おもに男性に注目されている職種です。

初任者研修修了者が活躍できる場所
  • 特別養護老人ホーム
  • 介護老人保健施設
  • 有料老人ホーム
  • デイサービス
  • グループホーム
  • 訪問介護事業所
  • 身体障がい者施設
  • 病院
  • 介護タクシー会社 など

介護職員初任者研修 取得後の就職事情

日本では高齢化が進み、今後ますます加速すると予想されています。2025年には団塊の世代が75歳以上となり、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上となります。

さらに2040年には団塊ジュニア世代が65歳以上となり、高齢者人口は35%以上になると予想され、ピークとなります。

介護業界はますます人手不足が加速すると予想され、2040年までには介護職員を現在よりも69万人増やす必要があるといわれています。

初任者研修修了者は引く手あまた

上記のような背景からも、初任者研修の資格を取得すれば人手不足の介護事業所から引く手あまたの状態となり、将来的にも就職に困ることはまずないといえるでしょう。

無資格者よりも求人の選択肢も増えますので、自身の希望条件に合った職場を選ぶことが可能になります。

介護業界で働く方のメイン層は施設で30~40代、訪問ヘルパーで50~60代です。40代・50代の方も異業種からの転職や子育てがひと段落した後に、介護業界で再スタートを切っています

正社員を定年後にパートなどで働き続けている方もたくさんいますので、長く働き続けることも可能です。

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