ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 介護職員初任者研修を受講するメリットとは?
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介護業界は施設などでは無資格でも働けるということもあり、初任者研修の受講を迷う人もいるかもしれません。しかし、初任者研修を修了するとたくさんのメリットがあるのをご存知でしょうか?
初任者研修は、これから介護の仕事をはじめる人、はじめたばかりの人はぜひ修了しておきたい資格です。
こちらの記事では初任者研修をおすすめするポイントと受講のメリットを紹介していきます。
初任者研修は介護の仕事に携わるなら取っておきたい資格ですが、おすすめする理由は以下のようなものがあります。
初任者研修を受講するための要件は、基本的にありません。スクールによっては受講年齢を16歳以上などとしているところがまれにありますが、学歴や他の資格の保有を問うこともなく、誰でも受講することができます。
受講者の年齢は20~40代が多いですが、50代や60代の受講者もおり、幅広い年齢の男女に人気の資格です。
仕事をしながら学ぶ人や子育て中あるいは子育てが落ち着いてきた主婦、転職したい人やリタイア後の人も多く学んでいます。
「介護の仕事をしたい」「介護について学びたい」という気持ちさえあれば、誰でも資格を目指すことができます。
初任者研修のスクール講座は「通学+通信(自宅学習)」の講座がほとんどです。通信学習の部分は空いた時間に自分のペースで進めることができ、通学期間は週4日通うことができれば約1カ月で修了することができます。
働いている人でも仕事が休みの週2日通うことができれば、約2カ月程度で修了できます。
介護の資格で誰でも取得できる資格には実務者研修もありますが、実務者研修は無資格からの取得には6カ月ほどかかり、内容も初任者研修よりもやや難易度が高くなります。
「まずは介護がどのようなものか学びたい」「なるべく短期間で資格を取得したい」という人は、初任者研修の受講がおすすめです。
なお、初任者研修を修了してから実務者研修を受講すると免除科目があり、両方の研修を合わせて最短5カ月で取得できます。
初任者研修は「通学+通信」スタイルが主流で、通信学習部分は空いた時間に自宅で自分のペースで学ぶことができます。働いている人や子育て中で忙しい人でも学習を進めやすく、取得しやすいでしょう。
知識を自宅で学び、通学でロールプレイングなどの実践を行うことで、効率的に学習を進めることができ、より理解を深めることができます。
初任者研修では、すべての科目を修了すると試験が実施されます。試験と聞くと心配になる人もいるかもしれませんが、初任者研修の試験は講座の理解度を確認するための試験で、ふるい落とすような試験ではありません。
講座をすべてしっかり受講していればほとんどの人が合格できる内容で、過度の心配はいらないでしょう。
もしも不合格となっても再試験を行うスクールがほとんどなので、合格率はほぼ100%といわれています。
初任者研修はおすすめポイントを見てわかるように、学びやすく取得がしやすい資格です。どなたでも取得しやすい資格で、さらにメリットも大きい資格です。
介護の仕事に必ずしも取得の必要がなくても、多くの人が取得をするのは以下のようなメリットがあるからです。
介護施設は無資格者でも働けますが、実際に求人を見ると「初任者研修以上」としている施設がたくさんあります。サービスの質を売りにする有料老人ホームや比較的待遇が良い求人は、初任者研修以上を条件にしているところが多く、資格を持っていると就職先の選択肢は広がります。あなたの条件に合った職場に出会える可能性が高まることになるでしょう。
選考では複数の応募者がいた場合、有資格者が優先されて採用されることも多々あります。資格を持ち経験も積めば、転職の際にも有利に働きます。
ほとんどのスクールには就職サポートがありますので、修了と同時に就職することも可能です。
初任者研修を修了していると、仕事をスタートする際の給料が無資格者よりも高くなることがほとんどです。また、資格手当が支給される職場もありますので、無資格で就職するよりも初任者研修を修了した方が給料は高くなるといって良いでしょう。
初任者研修の資格手当の相場は正社員の場合で月5,000円程度、月給は無資格者よりも15,000円程度高くなっているようです。パートの時給も無資格者よりも50円以上高く設定されている職場もあります。
実際に厚生労働省の資料を見ると、令和3年度の介護職員初任者研修修了者の平均月給は常勤の場合で300,510円、無資格者は271,260円となっています。(基本給+手当+賞与などの一時金を含んだ平均)
出典:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果の概要
訪問介護事業所で訪問ヘルパーとして働きたい場合、初任者研修以上の資格を取得する必要があります*。
また、施設で働く場合でも無資格者と初任者研修修了者ではまかされる仕事が変わる場合があります。無資格者は有資格者のサポート的な仕事や、生活援助がメインとなることもあります。
初任者研修を持っていることで仕事の幅は広がりどの職場でも即戦力として喜ばれ、待遇が良くなることにもつながります。
*特例により介護経験があれば無資格でも従事できる場合もあります。
初任者研修では、介護の知識や経験がまったくない人でもスムーズに介護の仕事を始められるように、介護の基本をいちから学びます。介護業務に必要な職業倫理から高齢者・障がい者の特徴と接し方、社会福祉制度、認知症についてなどを学びます。
高齢者を実際に介助する方法も演習の授業で実践しながら学びます。
これらの介護の基本をしっかり学び身に付けることで、経験がなくても自信を持って介護の仕事を始めることができます。
初任者研修は介護のキャリアのスタート地点にある資格です。まずは初任者研修を修了することで、国により定められたキャリアパスに沿って、スムーズにステップアップすることができます。初任者研修修了後は実務者研修を修了、その後国家資格である介護福祉士へと順番に資格を取得することができます。
また、初任者研修を修了していると、実務者研修の受講時間が130時間免除されます。実務者研修を修了して3年以上の実務経験があれば介護福祉士国家試験を受験することができるようになります。
初任者研修で学ぶ知識やスキルは、仕事だけでなくあらゆる場面で役に立ちます。
将来的に家族など身近な人の介護をする際にも役に立ち、知識があることで自分や家族の介護状態を予防することもできます。
少子高齢化の日本では地域全体で高齢者を支える時代に突入しており、地域の高齢者をサポートすることで社会貢献をすることもできます。
高齢化が進むなか、介護業界では介護職員が足りない状況が続いており、資格を持っている人は引く手あまたな状況が続いています。
将来的にも介護職員の需要は高い状態が続きますので、年齢を重ねてしまって就職がしづらいということは他業界に比べて少なく、安定して働くことができます。
資格を持ち経験も積めば、より良い職場へ転職することも可能です。
初任者研修を取得するには、まずは講座を開催しているスクールを選び、申し込みをします。「通学+通信」の場合、家で通信学習を進めつつスクールに通学し、必要な科目をすべて学習し修了します。最後にスクール独自の修了試験に合格すれば取得できます。
修了試験はありますが難易度は低く、ひととおり学習していれば問題なく解ける内容で、ほとんどの人は合格できる試験です。
初任者研修を取得した後は、介護施設や訪問介護事業所で活躍できるようになります。
ここでは、訪問介護と施設介護の仕事内容を紹介しましょう。
訪問介護は、自宅で生活する高齢者を訪問し介護支援を行う仕事です。初任者研修以上の資格を取得することでできるようになります。
入社研修後は、ほとんどの場合は一人で高齢者の自宅を訪問し支援を行うことになりますので、初任者研修の介護の基礎知識は必須になります。
おもに食事や入浴、排せつ、着替えなどの「身体介護」、掃除や洗濯などの「生活援助」を行います。
介護施設ではおもに、施設に入居している高齢者やデイサービス利用者などの「身体介護」や「生活援助」を行います。そのほか施設の種類によってはレクや送迎などを行います。
介護施設では無資格者でも働けますが、介護のやり方や認知症高齢者への接し方の基本や理論を知らない状態でサポートするのは、自分にとっても高齢者にとっても不安につながることがあります。 初任者研修を修了していれば理論に基づいた介護を行うことができ、高齢者への理解も深いため、より適切な介護を行うことができます。
初任者研修を受講すると、上記のようにさまざまなメリットがあることが分かります。
給料ベースも上がりますので、無資格のままでとにかくすぐに就職したい人以外は、取得しておいて損はない資格といえるでしょう。
働き出している人にも、介護職員としてステップアップにつながる有益な資格です。
初任者研修の知識とスキルは仕事だけでなく、家族や身近な人をはじめ地域でも活用することができます。介護業界で働くなら、まずは初任者研修の取得がおすすめです。