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ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 初任者研修を取る意味ない?ある?迷った方に詳しくご紹介します
介護の資格を取るには、費用や時間がかかります。
大切なお金や時間を使うため、その資格が本当に自分のためになる資格なのかどうか、不安になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では介護職員として働いている人や、介護職員を目指している人に、介護職員初任者研修(以下、初任者研修)は実際のところ、「取得する意味があるのか」「意味がないのか」をくわしく解説していきます。
初任者研修を取る意味は、大いにあります。
初任者研修は介護の資格の中では入門資格であり、介護職員として働くなら知っておかなければならない知識やスキルが学べます。
介護職員は医療従事者ではありませんが、高齢者の健康を保つために日常生活をサポートする業務を担います。
高齢者の行動や生活の中にはさまざまな注意点があり、安全な介護サービスを提供するためには専門的な知識やスキルが必要です。
ただし、中には初任者研修の取得が「意味のない」人もいます。
まずは、どのような人にとって「意味がないのか」をご紹介します。
該当しない場合は、後半に記載している「初任者研修を取る意味、必要性のある人とは?」で資格の必要性について確認してみてください。
介護職員として働く人の中には、「初任者研修を取る必要がない」もしくは「取る意味がない」人がいます。 具体的には以下のような人がそれに該当します。
それぞれ詳しく説明していきます。
まず、過去にホームヘルパー2級や1級を取得したことがある人は、改めて初任者研修を取得する必要はありません。
初任者研修は2013年4月の「介護保険法施行規則改正」により、当時まであった「ホームヘルパー2級」の代わりに新設された資格で、2022年のいまでも、ホームヘルパー2級と初任者研修は同等の資格として評価されています。
そのため就職や転職時に、待遇面に差が出ることは特にありません。
ただし、ホームヘルパー2級が初任者研修に変更された後、カリキュラムには「認知症の理解」という科目が追加されたので、別途講習などを通じて認知症の知識を身につけておくと良いでしょう。
次に、実務経験ルートで介護福祉士やケアマネージャーになりたい人のうち、とにかく最短で実務者研修を修了したい場合は、初任者研修を受講しないという選択肢もあります。
介護福祉士国家試験を受験するためには受験資格が必要ですが、その受験資格の1つに実務経験ルートというものがあります。
実務経験ルートは、「3年以上の実務経験」と「実務者研修の修了」を要件としています。
実務者研修は初任者研修よりも1段階レベルの高い資格ですが、無資格から受けることができるため、初めから実務者研修を取得して介護福祉士を目指す場合、必ずしも初任者研修を取得しておく必要がないのです。
ただし無資格の人が最初に実務者研修を取得する場合は、受講に450時間を必要とするため、日常生活や仕事への負担が大きくなることは否めません。
一方で、初任者研修を取得した人が実務者研修を受ける場合には、初任者研修で受けた130時間がそのまま免除されます。
いきなり実務者研修を受講するよりは受講の負担は軽くなりますので、こうした負担を少しでも軽減したい人は、初任者研修を先に取っておいた方が良いでしょう。
介護福祉士やケアマネージャーの資格を目指す人のうち、養成施設や福祉系高校に通って取得した人、もしくはこれから通って取得する予定の人もいると思います。
こうした人たちは、受験時にすでに初任者研修と同等の要件を満たしているとみなされるため、初任者研修を取得する意味はありません。
初任者研修を修了する必要があるのは、あくまでも介護の養成施設・福祉系高校などに通っていない人に限ります。
前述したように、初任者研修は介護職員として働くなら、最低限身に付けておきたい知識やスキルを学ぶことができるため、必須的なカリキュラムであると言えます。
その他にも初任者研修を修了すると、以下のようなメリットがあります。
ひとつずつ順番に解説していきます。
職場によりますが、初任者研修は取得することで資格手当をもらえる可能性があります。 資格手当の相場は、5,000円程度~です。
資格取得のための費用はスクールごとに異なりますが、いずれも数万円程度で受講できますので、比較的早く元が取れる可能性があります。
定期的な給与アップを目指している人なら、初任者研修は必要となってくるでしょう。
初任者研修を持っておくと、上位資格を取得する際に役立ち、いずれは管理職を目指すようなキャリアアップにもつながります。
これまでの国からの処遇改善は、資格保有者で実務経験のある人を中心に行われてきました。
介護の資格は給料やキャリアアップと密接に関係しており、こうした側面からも、初任者研修を取得することには意味があると言うことができます。
介護業界は無資格・未経験でも採用されることはありますが、入職後に1から仕事を教わる・教える必要があり、求職者・採用担当者ともに負担がかかってしまいます。
また、無資格・未経験の人の場合は仕事に向いているかどうかの判断が難しいため、採用担当者は合否を決定づける条件が厳しくなってしまいます。
その点、初任者研修を持っていれば、「介護職員としての知識やスキルを持っている」と見なされるので、全国の介護施設で採用されやすくなります。
初任者研修は、就職や転職に際しても必要性があると言えるでしょう。
「初任者研修を取得しようかな」と思ったら、次のステップはスクール選びです。
初任者研修のカリキュラムは厚生労働省によって定められているため、全国どのスクールで受けてもほとんど同じ内容です。
しかし、スクールによって受講費用は異なります。
これはカリキュラム以外のサービスや受講方法などが、スクールによって異なるからです。
またスクールによっては、キャンペーンや教育訓練給付金制度の活用ができる場合もあり、就職サポートの有無などの違いもあります。
そのためスクール選びは「近場だから」「安いから」だけではなく、スクールの特徴の違いをしっかり理解して選ぶことをオススメします。
以下の記事では、初任者研修のスクールの選び方についてくわしく紹介していますのでチェックしてみてください。
初任者研修のスクールの選び方についてくわしく知りたい人はこちら>>
また実際にスクールを選ぶ際には、「ケア資格ナビ」で全国のスクールの資料を請求することができます。
当サイトで請求できる紙の資料には、インターネット上には記載されていない新しい情報・お得な情報が書かれている場合もあります。
資料請求は無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。