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掲載希望スクール様はこちらケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 介護職員初任者研修の修了試験について解説します!
旧ホームヘルパー2級は2013年12月に行われた制度改正により、現在は介護職員初任者研修(以下初任者研修)という資格に変更されました。旧ホームヘルパー2級は研修を受ければ無試験で資格を取得することができましたが、初任者研修は資格取得に修了試験を受ける必要があります。
修了試験は、初任者研修全130時間のカリキュラムの外で、1時間程度の筆記試験形式で行われます。実施の目的は受講者をテストでふるい落とすことではなく、受講内容を受講者が正しく理解したかどうかの判別になります。確認的な位置付けなので、試験問題の難易度は高くないと言えるでしょう。
修了試験に合格することで、初任者研修修了となります。
試験問題の内容や試験の範囲、修了試験の合格ラインなどは、厚生労働省の指針を基に各都道府県が作成したガイドラインに基づき、各スクールが設定します。ここでは東京都福祉保健局が公表している、初任者研修修了試験のガイドラインを元に解説しましょう。
試験問題の内容は、東京都介護職員初任者研修事業実施要綱「各項目の到達目標、評価、内容」内の「修了時の評価ポイント」を網羅したものとなっています。また「出題数は32科目中各科目から1題以上」となっており、多くのスクールが1科目につき1題で合計32題を試験問題として出題しているようです。
問題は形式を問わないため、選択式だけで構成される試験もあれば、選択式と記述式を混ぜて構成される試験もあります。
なお、合格ラインは正答7割以上、平均的な合格率は9割を超えると発表するスクールが多いようです。
参考として東京都の場合を紹介しましたが、講座を受講するスクールへ試験の方式などを確認し、十分な修了試験対策を立てましょう。
カリキュラムや講座の内容はこちらでも解説しています >>介護職員初任者研修ガイド
修了試験としての実技試験はありません。ですが、スクールによっては実技演習後に実技のテストを行うところもあるようです。
ここまでを見て、「初任者研修って大変そう」と感じる人や「修了試験があるのは嫌だな」と考える人がいるかもしれません。しかし初任者研修は、介護の成り立ちから現行の制度や社会情勢などを、介護について知識がない人でも理解できるよう、わかりやすく丁寧に組まれたカリキュラムが特徴です。ですので真面目に授業を受け、授業の復習をしつつ、課題をしっかり提出することが修了試験合格のポイントになるでしょう。また、修了試験の問題は各科目からそれぞれ出題されるので、各科目のポイントとなる部分をしっかり押さえておくことが大切です。
基本的に、どのスクールでも全カリキュラムを修了しないと修了試験を受けることができません。出席することが重要になりますが、やむを得ず欠席してしまった場合でも補講授業を行っているスクールもあります。
また、万が一修了試験で不合格となった場合でも、補講や再試験制度を導入しているスクールもあるので、事前にスクールへ確認することをおすすめします。
各授業でポイントをしっかり押さえれば、初任者研修の試験問題は決して難しくありません。介護未経験の人、これから何か資格を得たいと考える人、介護業界でキャリアアップを目指す人も、この機にぜひ初任者研修を受講してみましょう!