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ケア資格ナビ> 介護職員初任者研修ガイド> 介護職員初任者研修はどこがいい?ぴったりのスクールで資格を取得するポイント
介護職員初任者研修(初任者研修)は入浴・食事の介助などを行う介護職員として必要な基礎知識や技術を身に付けられる資格です。 介護職員の資格の中では入門資格に位置づけられますが、取得をすることで未経験でも就職しやすくなるなど、無資格・介護職が未経験の人におすすめの資格です。
初任者研修の講座は複数のスクールで開講されていますが、どのスクールでもカリキュラム(講座内容)は同じです。スクールによる違いは、費用や立地、振替制度などのサポート内容などであり、どこがいいかは状況によって異なります。
この記事では、初任者研修におけるスクールごとに違いが出るポイントと、状況に応じたスクールの選び方を紹介します。
初任者研修は厚生労働省によってカリキュラムが定められているため、どのスクールを選んでも学ぶ内容に大きな違いはありません。ただし、費用や立地のほか、スクールの特徴があらわれるポイントがあります。ここでは、注目すべきポイントを紹介します。
スクールのなかには、介護施設を運営しているところから、転職支援サービスを行っているスクール、スクール特化のスクールなどがあり、スクールごとに就職支援の内容は異なります。就職支援に力を入れているスクールは、就職相談や履歴書添削・面接指導などのサポートを無料で実施しています。
なかには、就職先を探している状態で受講を申し込むと、受講料が割引になるスクールや、受講・修了後スクールの介護施設に就職することにより、
就職先が決まっていない場合や初めての介護業界で仕事に不安があるという場合は、就職支援のサポートが充実しているスクールだと安心です。ただし、スクールと運営元が同じ介護施設など、スクールから紹介される就職先は限定される場合があります。他の求人情報と条件などを比較し、納得した上で就職先を選ぶなど注意が必要です。
初任者研修の資格を取得するには修了試験に合格するのはもちろん、カリキュラムを漏れなく受講する必要があります。そのため、多くのスクールが振替受講制度を設けていますが、内容はスクールによってさまざまです。
例えば、所属しているコースとは別の時間帯のコースを受講できる、別の教室で受講できる、無料で振替受講を調整できる、受講期間を延長できるなどがあります。
体調不良や家庭の事情、勤務先のシフトの変更など、やむを得ない事情で講座を受講できない時があるかもしれません。このような場合に備えて、自分が利用しやすい振替制度があるスクールを選ぶことが大切です。
特に、働きながら初任者研修を取得する方や子育て中に資格を取得後仕事に復帰する方など、自分の都合以外で受講不可能な状況が起こり得る場合は、振替制度の内容について確認することをおすすめします。
なお、講座には受講期限があり、振替ができても有料であったり日程や教室はスクールが指定したりする場合もあります。振替制度の注意点も一緒に確認しましょう。
スクールごとに異なる各種キャンペーンを実施しています。内容はさまざまで、期間限定の割引キャンペーンのほか、友達による紹介割引、友達と同時受講によるペア割、説明会参加による割引、初任者研修の上位資格である実務者研修とのセット受講による割引などがあります。
状況により利用できるキャンペーンは異なりますので、希望するスクールに詳細を確認するとよいでしょう。
初任者研修のコースはスクールによって異なります。土日コースや平日夜間コースのほか、通信学習コースもあります。開講時期もさまざまで、学校のように全て4月開講というわけではありません。自分のスケジュールに合わせ、無理なく受講・修了できるスクールを選びましょう。
なお、通信学習コースであっても必ずスクールに通学する必要があります。初任者研修のカリキュラム学習時間は130時間ですが、このうち通信学習できる時間は40.5時間までです。15日程度は通学することになりますので、スクールが自宅や勤務先から通いやすい立地であることも大切です。
初任者研修のスクールがどこがいいかは状況によって異なるため、ここでは目的別におすすめのスクールについて解説します。
別の業界で働きながら介護業界に転職するために初任者研修を取得する場合は、振替制度や就職支援のサポートが充実しているスクールがおすすめです。受講修了後、自分の条件にあう働きやすい就職先を紹介してもらえると安心です。
また、土日コースや土日のいずれか1日コースなど、仕事をしながらでも無理なく受講できるスクールを選びましょう。受講ペースによって修了までにかかる期間は異なりますが、週1〜2日コースの場合3〜4カ月が目安です。
介護職や未経験で無資格であっても働くことができるため、実際に働いて適性を判断してから初任者研修を取得する方もいるでしょう。その場合は、振替受講について柔軟に対応してくれるスクールがおすすめです。残業や急なシフト変更などが発生した場合でも振替制度を活用すれば、漏れなくカリキュラムの受講・修了を目指せます。
働きながら資格を取得する場合は、受講の都合に合わせてシフトを組んでもらう必要があります。状況を職場に知らせておくとシフト調整がスムーズになる可能性があるため、資格取得について伝えておくとよいでしょう。また、資格取得を支援する職場であれば受講費用を負担してくれる場合もあります。職場の福利厚生を確認することをおすすめします。
介護業界でキャリアアップを目指す場合は、国家資格「介護福祉士」の受験資格となる実務者研修とセット講座があるスクールがよいでしょう。
初任者研修は介護のキャリアパスにおけるスタート資格です。初任者研修で介護の基本的な知識やスキルを学び、実務者研修、介護福祉士と段階的に資格を取得しキャリアアップを目指せます。
初任者研修と実務者研修をセットで受講できれば受講料を抑えられるため、将来的に介護福祉士を目指すことが確定している場合は、セット受講をおすすめします。
受講経験がある場合に割引が適用になるスクールもあるため、介護福祉士の講座についても確認しておくとよいでしょう。一度受講したことがあるスクールであれば心理的負担が少なく、安心して受講できます。
時間に余裕がある時期に集中して受講したい、早く資格を取得して就職したいなど、短期間で取得を目指す場合は、短期集中コースがあるスクールを選びましょう。
週1〜2回のコースで3〜4カ月ほどかけて修了となるのが一般的ですが、週3回など集中して学べる短期集中コースであれば、1〜1.5カ月ほどで修了となります。 また、就職先を見つけながら受講する場合は、就職支援が充実していることも重要です。
初任者研修の費用相場は3〜10万円です。 できるだけ費用を抑えたく、受講費用が気になる方もいるでしょう。ここでは費用を抑えたい場合について、2つの選択肢を紹介します。
1つ目の選択肢は、教育訓練給付金の対象スクールです。教育訓練給付制度は雇用の安定と就職の促進を目的とした制度で、制度を利用することにより10万円を上限に受講費用の20%を受給できます。
この制度を利用するには、受講開始日現在で雇用保険の支給要件期間が3年以上あること、あるいは受講開始日現在、被保険者資格を喪失した日(離職日の翌日)以降、受講開始日までが1年以内であることなどが条件となります。
求職中の方の場合は、ハローワークの職業訓練で初任者研修で取得する方法もあります。 職業訓練には、雇用保険を受給している求職者の方を対象とした公共職業訓練(離職者訓練)と、主に雇用保険を受給できない求職者の方を対象とした求職者支援制度があります。初任者研修もこの制度の対象となっており、以下のような一定の条件を満たすことで無料で受講できます(テキスト代除く)。
ただし、ハローワークの職業訓練の利用においては注意点がいくつかあります。受講するにはハローワークへ申し込んだ後、面接や筆記試験など選考試験を受ける必要があります。選考には数日から1週間 ほどかかるとされています。
また、開講時間は平日の日中など時間が限定されます。受講期間は3カ月ほどとなり短期集中コースなどはありません。
ハローワークの職業訓練は条件や制限があります。誰でも利用できるわけではなく、自分のペースやスケジュールに合わせた受講ができない点に注意しましょう。
スクールによって異なるポイントと、目的別におすすめのスクールを紹介しましたが、スクールの雰囲気を知りたいという方もいるかもしれません。その場合は、自分が通えるエリアのスクールについて資料請求をし、紙資料でスクールの雰囲気をじっくり確認して判断するとよいでしょう。当サイト(ケア資格ナビ)では1分程度でお近くのスクールの資料を一括請求することができます。
また、複数のスクールの資料を見比べることで、自分に合うスクールや条件が明確になる可能性があります。スクールを決めかねているという場合も資料請求をおすすめします。