介護・福祉・医療資格講座紹介
ケア資格ナビ> 介護予防ガイド> 介護予防運動指導員の講座は、どんな内容を学ぶ?講師の方にインタビュー
高齢化社会が問題視されている状況において、要介護状態を防ぐ「介護予防」は、非常に重要な位置づけとなってきています。
そんな介護予防の運動指導をするための資格である「介護予防運動指導員」の講座は、具体的にどんなことを学ぶのか、講座内容について現役の講師の方にインタビューを行いました。
これから学ぼうと検討されている方は、必読の内容です。
また、ケア資格ナビでは介護予防運動指導員の全国の講座・スクールを一覧で比較、無料で資料請求することができます。
今回、ご協力頂いた講師の方が在籍しているスクールはじめ、オススメのスクール・講座を紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
今回インタビューにご協力いただいたのは、
介護予防運動指導員養成講座では、個々の高齢者のリスクに対する的確なスクリーニング、運動器の機能向上、栄養改善、口腔機能向上、認知症予防、尿失禁予防等の介護予防プログラムを効果的・実践的に行うことができるように学ぶことができます。
資格取得後は介護老人保健・福祉施設や市区町村の介護予防事業、民間の健康・スポーツ施設、医療機関等で本資格を活かして活動いただいております。
近年では、自治体の介護予防事業の受託要件に、『介護予防運動指導員』の配置を採用している自治体が増えています。
介護予防運動指導員の講座内容は「東京都健康長寿医療センター研究所」にて定められています。
全23講座、合計31.5時間の内容です。
科目(講座)名 | 形式 | eラーニング | 時間 |
---|---|---|---|
老年学 | 講義 | ○ | 0.75 |
介護予防概論 | 講義 | ○ | 0.75 |
地域づくりによる介護予防論 | 講義 | ○ | 0.75 |
高齢者の社会参加と介護予防 | 講義 | ○ | 0.75 |
介護予防・日常生活支援総合事業と 介護予防コーディネーション | 講義 | ○ | 0.75 |
行動科学特論 | 講義 | ○ | 0.75 |
介護予防評価学特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
介護予防評価学実習 | 講義 | ○ | 1.5 |
介護予防統計学 | 講義 | ○ | 1.5 |
リスクマネジメント | 講義 | ○ | 1.5 |
高齢者筋力向上トレーニング特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
高齢者筋力向上トレーニング実習 | 実習 | 4.5 | |
転倒予防特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
転倒予防実習 | 実習 | 1.5 | |
尿失禁予防特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
尿失禁予防実習 | 実習 | 1.5 | |
高齢者栄養改善活動特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
口腔機能向上特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
口腔機能向上実習 | 実習 | 1.5 | |
フレイル・サルコペニア予防特論 | 講義 | ○ | 0.75 |
認知症予防特論 | 講義 | ○ | 1.5 |
認知症予防実習 | 実習 | ○ | 1.5 |
うつ・孤立・閉じこもり予防特論 | 講義 | ○ | 0.75 |
合計 | 31.5 |
介護予防とは、「高齢者が要介護状態に陥ることなく、健康でいきいきとした生活を送ることができるように支援すること、またすでに要介護状態であっても重度化を予防することも介護予防である」と国により定められています。
「介護予防概論」では、下記5つで構成され、介護用運動指導員が学ぶべき介護予防とはなにかを概観します。
介護予防事業を行う際には、自分たちの提供したプログラムの効果を検証しなくてはなりません。
例えば、体力測定結果の事前データと事後データの比較を行うことが必要となります。この時に統計学は「客観的な事業評価」を行うための道具として不可欠となります。
講義では「有意差(意味のある差)とは何か」という客観的な事業評価の第1歩から、t検定などの代表的な統計検定法までを学びます。
これまで統計学に触れたことのない方にも理解できるように、「データの種類」という基礎から講義していきますのでご安心ください。
介護予防運動指導員養成講座で学ぶ高齢者筋力向上トレーニングの中核は「包括的高齢者運動トレーニング(CGT)」です。 実習では、下記などを学びます。
行動科学の基本的な考え方も学習できます。
介護予防事業の場面で、せっかく良いプログラムを提供していても、介護予防を受ける参加者の方々に健康行動が定着しなければ意味がありません。
介護予防運動指導員養成講座では、人がどのようにして健康行動を獲得し、維持していくかの過程を理解するために、行動科学の基本的な考え方を学習することもできます。
講座を受講する際に以下の資格要件があります。
カテゴリ | 資格名 |
---|---|
医療・体育系 | 医師、歯科医師、保健師、助産師、看護師、准看護師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士、健康運動指導士等 |
介護・福祉系 | 社会福祉士、介護福祉士、介護支援専門員、介護職員基礎研修課程修了者、実務者研修修了者、訪問介護員2級(ホームヘルパー2級)で実務経験2年以上の方、初任者研修修了者で実務経験2年以上の人 |
上記国家資格の養成校等の卒業見込みかつ資格取得見込み者(国家試験受験者)も受講可能ですが、修了証及び登録証は国家資格取得後に交付されます。
講習に臨む際には、動きやすい服装であること、筆記用具の持参、が必要となります。
欠席しないようにスケジュール調整や体調管理に努めましょう。
講義内容は、それまでに学習した内容を踏まえて新たな講義を行っていく場面もあります。途中で欠席してしまうと、受講していない科目に基づいた講義などの理解が難しくなることも予想されます。
修了試験の範囲は、講義内容の全般にわたります。
単なる単語の記憶ではなく、講義内容やテキストの理解が必要となりますが、落とすための試験ではなく確認するための試験ですので、しっかりと受講していただければ合格できると思います。
「地域のために働こう!」「高齢者を支えていきたい!」という気持ちがあれば、どんな方でも介護予防運動指導員になることはできます。
人前に出るのが恥ずかしいという方も、経験を積めば必ず慣れてきますのでご安心ください。
養成機関によって、フォローアップ研修を実施しているところとしていないところがあります。
また、その内容も養成機関によって特色があります。 ここで受講してみたいなという候補のところに直接お問い合わせいただくのが一番です。
【講義内容】ビギナー指導員さん向けの指導員として引き出しが増える講座が開催されました。内容は以下のような通りです。
団塊の世代の方々が後期高齢者になっていく時期を社会では2025年問題ととらえているように、これからの日本はますます高齢化が進みます。
高齢者が元気でいることが、日本の未来を明るくすることにつながります。
ぜひ、みなさんも介護予防運動指導員となって、これからの日本を支えていきましょう!
[取材協力]
アシスタンス
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